Linuxベンダー、Intel社のソフトウェアを採用
Linuxベンダーが相次いで大手チップメーカーIntel社のセキュリティ・ソフトウェアを採用することを明らかにした。Linuxの企業導入を促進させようという気運が功を奏したようだ。
Intel Architecture Labsが開発したセキュリティ・ソフトウェアCommon Data Security
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Intel Architecture Labsが開発したセキュリティ・ソフトウェアCommon Data Security Architecture(CDSA)は、安全なオンライン決済を図るため暗号化および認証といったセキュリティ・ソフトを開発するためのオープンでクロスプラットフォーム、そして相互運用可能なソフトウェア・フレームワークだ。Intel社は5月にWindows版CDSAそして8月にLinux版をオープンソース化した。
同社は9月25日、ハードウェアおよびソフトウェア・ベンダー数社(Caldera Systems社、TurboLinux社など大手Linuxベンダーを含む)がCDSA準拠のソフトウェアを組み込むと発表した。また、米国外ではドイツのSuSE社、中国のRed Flag Software社、Xteam Software社などがLinux OSにCDSAの組み込みを検討していることを明らかにした。CDSAマーケティング担当責任者Terry Smith氏は「Linux OSを企業に広く普及させるため、IT業界は以前からLinux OSのセキュリティ強化を求めてきた」とし、CDSAを組み込むことでアプリケーション・ベンダーは共通のAPIに照準を合わせつつ、セキュリティの強化も容易に実現することができると述べた。
TurboLinux社は来月(10月)CDSA搭載の新製品TurboLinux Workstation Pro6.1を発売する予定だ。同社の広報担当副社長Lonn Johaston氏は「CDSAは企業顧客のLinux採用を促進させるだろう。Intel社は、現在のコンピュータ・セキュリティを重要視する状況を上手く取り入れた。企業顧客は、CDSAの背後に大手チップメーカが控えているという事実を好ましく思っている」と述べた。
《ScanNetSecurity》