セキュリティ・リスクを軽視する企業幹部(Dimension Data社)
IT責任者が真剣にセキュリティ対策に取り組んでいるにもかかわらず、英国企業の重役たちはハッカーやウイルスが企業ネットワークにもたらす脅威について認識不足である、とする報告書が11月30日に発表された。調査を行ったのはDimension Data社で、コンピュータ・セキ
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報告書ではセキュリティ問題に関する重役とIT責任者の意識のズレが明らかにされている。IT責任者の49%が、企業はITセキュリティ侵害を阻止する対策を持っていないと回答しているのに対し、企業幹部の62%が持っていると答えた。また、セキュリティ問題が重役会議で討議されているかという質問に対し、YESと答えた企業幹部は88%に上ったのに対し、IT責任者は30%を下回った。
同社のマーケティング責任者Simon Boyle氏は今回の調査結果について、企業幹部とIT責任者のセキュリティに対する認識の違い、そしてセキュリティ問題において責任の所在が曖昧であることが判明したと述べた。同氏は殆どのセキュリティ侵害は阻止できるとし、今回の調査の目的を「コンピュータ・セキュリティの領域を不透明なものにしている“スモーク・スクリーン”を吹き飛ばすため」と説明した。そして、IT責任者と企業幹部両方の90%が従業員用のインターネット使用規約が定められていると回答していることに関し同氏は「そのような措置をとることが、セキュリティ侵害から企業を守る第一歩だ」と述べた。
《ScanNetSecurity》