不正アクセスしたとしてパイロットが航空会社を提訴(ハワイアン航空)
ハワイアン航空のパイロットが同航空会社を提訴した件で、連邦第9巡回控訴裁判所は原告であるパイロットの訴えを却下した前回の裁定を覆し、審理のやり直しを命じた。
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この訴訟事件は1995年にさかのぼる。DC-10のパイロットであるRobert Konop氏が同社の幹部を盗聴法に違反したとして訴えたのだ。同氏は、自身のウェブサイトに会社の管理、待遇を批判する内容を記載し、他のパイロットに組合の代表を替えるよう呼びかけていた。同氏のサイトにアクセスできるのは一部のパイロットで、ログインする際にはユーザ・ネームとパスワードが必要だった。そこで、当時の同社副社長はあるパイロットになりすまして、同氏のウェブサイトを閲覧したのだ。訴状によると、その副社長は他のパイロットの名前を使って同サイトに20回アクセスし、そのサイトの内容を同社の会長に報告した。
今回の決定は、プライベートなウェブサイトへの不正アクセスが盗聴法に抵触することを示唆するものだ。連邦控訴裁判所は“ウェブサイトの内容は盗聴法により不正な傍受から保護されている電子通信である”とする見解を述べ、審理は連邦裁判所に差し戻された。
《ScanNetSecurity》