会員のパスワードを盗むウイルスについて警告(America Online社)
America Online社は会員のパスワードを盗むトロイの木馬ウイルスについて警告を発した。同社は、ハッカーがそのウイルスを使って会員の電子メールや他の個人的な情報を盗む危険性があると注意を呼びかている。
国際
海外情報
アンチウイルス・ソフト開発会社McAfee.comによると、APStrojan.qaと呼ばれるそのウイルスは1月25日に出現し、これまでAOL会員に影響を与えた一連の同種ウイルスの中でも最も繁殖活動の高いウイルスだ。同ウイルスの届出件数は、ここ30日間で100%増となっている。「どれくらいの会員が影響を受けたのか正確には把握できていないが、その数は計り知れない」と
McAfee.comウイルス研究主任Goostree氏。同ウイルスの危険度については、AOL会員は中程度、そして一般のユーザは中〜低程度とランクされている。
トロイの木馬ウイルスは悪質なペイロードを含んでいる悪意あるプログラムで、無害なアプリケーションを装って送付される。AOLのトロイの木馬は、“mine.zip”という名前の添付ファイルに潜んでおり、件名“hey you”という電子メールで増殖する。同ウイルスはAOL会員のアカウント番号とパスワードを盗もうとし、成功した場合、盗んだアカウント番号とパスワードは電子メールでウイルスの作成者に送られる。
またAOL 4.0もしくは5.0のユーザが感染した場合、同ウイルスは『友達リスト』に記載されている全ての会員に自身を送りつけ増殖しようとする。バージョン6.0はその影響を受けないがパスワードを盗まれる危険性があり、さらに6.0のユーザが感染すると、バージョン4.0に戻すようユーザに勧告するポップアップ・メッセージが表示される。同ウイルスはVisualBasic5で書かれており、その原型となる同種のウイルスは2000年1月に初めて確認されている。
《ScanNetSecurity》