裏口プログラムの新バージョン、さらに危険度を増す(Internet Security Systems社)
裏口プログラムSubSevenの作者“mobman”が3月9日、新バージョンを公開した。アトランタのコンピュータ・セキュリティ会社Internet Security
Systems社(ISS)のChris Roland氏によると、SubSevenは悪意あるハッカーがユーザに気づかれることなくそのコンピュータにア
国際
海外情報
Systems社(ISS)のChris Roland氏によると、SubSevenは悪意あるハッカーがユーザに気づかれることなくそのコンピュータにアクセスし、そして管理権限の奪取を可能にするプログラムだ。Windowsを搭載しているPC、特に広帯域通信の環境にあるPCにとっては、最も危険度の高い裏口プログラムの一つである。
同プログラムは通常、無害のファイルを装って電子メールで送付される。同プログラムを誤って起動させてしまうと、悪意あるハッカーはコンピュータの再起動やシャットダウン、パスワードの窃取、ファイルのアップロードやダウンロードそして削除など様々な事が可能になる。
新バージョンのSubSeven 2.2は、旧版よりもさらに機能を拡充させており、危険度は一層、高くなった。例えば同プログラムには、感染したコンピュータのリストを作成しハッカーが効率良く分散型サービス使用不能攻撃(DDoS)を仕掛けることができる機能や、socks4およびsocks5として知られているプロキシをサポートして攻撃者が自身の身元を隠すのを支援する機能が組み込まれている。
Roland氏は「SubSeven 2.2は、Usenetグループのポルノグラフィー・ファイルに埋め込まれてネット上に出回っている。しかし、新バージョンに感染したユーザの有無に関しては、まだ確認できていない」と語った。ほとんどのアンチウイルス・ソフトおよび不正侵入検知ソフトの最新版でSubSevenの検出が可能だ。
《ScanNetSecurity》