アンチウイルス・ソフト会社、FBI との協力関係を否定
11月下旬、米連邦捜査局(FBI)が監視プログラムMagic Lantern を開発しているという記事が報道された。それを受けて、セキュリティ会社のSymantec 社とNetwork Associates 社の広報担当者は、自社製品に穴を開けるなど変更を加えてまでFBIに協力する気はない、と言明
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Symantec 社のCEO(最高経営責任者)John W. Thompson 氏は「当社の最優先事項は、悪質な攻撃から顧客を守ることで、当社の製品に穴を開けることではない」と述べ、またNetwork Associates 社のTony Thompson 氏は「ウイルスのない安全な通信環境を提供するのが我々の仕事だ。セキュリティ侵害に繋がるようなことは、一切するつもりはない」と断じた。
セキュリティ専門家は「仮にアンチウイルス・ソフト開発会社が自社製品に問題のプログラムMagic Lantern 用の穴を開けた場合、悪質なハッカーもその穴を利用しようとするだろう」と警告した。さらに、New Haven 大学のコンピュータ犯罪捜査に詳しいFred Cohen 教授も「FBIへの協力のために穴をつくって脆弱にするということは、悪質なハッカーを含めた全ての人たちに対しても脆弱であるということだ」と指摘した。
《ScanNetSecurity》