Norton Anti-Virus 2002 の様々な脆弱性
[翻訳:関谷 麻美]
2002年3月13日
国際
海外情報
2002年3月13日
概要
Edvice は最近、着信電子メールのウイルスを検出するNAV 2002 の機能をテストした。NAV 2002 には、送受信する電子メールのウイルスをスキャンする電子メール保護機能が組み込まれている。
Edvice は、NAV 2002 電子メール保護機能に4つの脆弱性を発見した。その中の一つは、Auto-Protect メカニズムに影響を与えるものだ。
それらの脆弱性を使用することで、NAV 2002 電子メール保護機能を迂回することができる。
詳細
発見されたセキュリティ上の脆弱性を以下に記す。
1)NULL 文字を MIME メッセージに挿入することで NAV 2002 Incoming Emai Protection を迂回することは可能だ。ウイルス部分の前に NULL 文字が 現われる場合、NAV 2002 はウイルスの検出に失敗する。
2)いくつかの例で、ウイルスもしくは悪意あるコードを特定の非 RFC 準拠の MIME フォーマットに埋め込んだ際、Norton Anti-Virus 2002 は早々にス キャンを終了し、最初の受信メールのスキャン・プロセスで感染した電子 メールを検出しなかった。
3)二つのファイルタイプ .nch と.dbx は、デフォルトで Norton Anti-Virus 2002 のスキャンから除外されている。攻撃者は、Word のマクロウイルス を取得し、.nch もしくは.dbx の拡張子を持つ名前に変更する。そして、 それを攻撃対象に送り付ける。攻撃者が Norton Anti-Virus 2002 を使用 している場合、それらのファイルはスキャンする対象から外れるだろう。
Windows は自動的に Microsoft Office ファイルを認識するので、そのフ ァイルをダブルクリックして、感染した文書を実行する。
4)Content-Type および Content-Disposition フィールドの異なるファイル 名を提供することで、Norton Anti-Virus 2002 を欺きスキャンする対象 からそのファイルを除くことが可能になる。Outlook は、Content-
Disposition ファイル名 フィールドを使用してファイルの名前に決定し、他方 Norton Anti-Virus 2002 は Content-Type 名前フィールドに注目し、そのファイルをスキャンする対象から外す。
下記に例を挙げる。
Content-Type: application/msword;
name=\"Virus.nch\"
Content-Transfer-Encoding: base64
Content-Disposition: attachment;
filename=\"Virus.exe\"
追加情報
Edvice Security Services がこの情報を提供した。
[情報提供:SecuriTeam]
http://www.securiteam.com/
《ScanNetSecurity》