Mac OS X のファイアウォール・セキュリティ(1)
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インターネット技術のブロードバンドは、リーズナブルな料金で急速に普及しつつある。しかし普及に伴い、当初のインターネット考案者たちが想像すらしなかったような方法で個人のコンピュータを守る必要にせまられている。PCを常時接続することでハッカーや“スクリプト・キディ”の数が増加し、悪意ある試みがさらに増える傾向にある。財政的に大きな負担をかけずに PC を守るため、いくつかのソフトウェア・ベンダは、今日蔓延している殆どの攻撃から一般のユーザを守るべくソフトウェアベースのファイアウォール・ソリューションの提供に取り組んできた。
常時接続のコンピュータが、インターネットベースの攻撃にさらされる危険性は高い。何故なら、常時接続のコンピュータは、そうでないコンピュータに比べてネットに接続されている時間が長く、そして少なくとも一度に数時間から数日間にわたって静的 IP 接続を持っている傾向にあるからだ。ハッカーは静的 IP 情報を使用して、それらの IP アドレスを利用しているシステムにいくつかの卑劣な攻撃を実行しようとする。それらの攻撃は、どちらかと言えば無害なものだ。例えば、システムの停止やアプリケーションのクラッシュなどである。しかし、永久にインターネット接続の速度が落ちたり、コンピュータ・システムに自体に損傷を与えるなど深刻な被害をもたらす場合もある。
ファイアウォールは、コンピュータに入るインターネット・データを監視、阻止そして振り分けるハードもしくはソフトウェアで、ハッキングや ping 攻撃そしてインターネットベースの他の様々な問題からコンピュータを防御する。大企業やサービスプロバイダは長い間、高額なファイアウォール技術を使用して、インターネットを介した悪質な攻撃の被害を最小限に食い止めてきた。ケーブルモデム、DSL 接続もしくは T ラインなどでインターネットに直接接続するユーザがさらに増えるにつれ、それらのソリューションは、販売対象にホームユーザを包含すべくスリム化が図られた。
一般的な Macintosh ユーザにとって、ファイアウォール・ソフトウェアは、ウイルス防止ソフトウェアのような存在だった。 Macintosh ウイルスを最後に見たのはいつだったか覚えているだろうか? 私の記憶によると 1995 年、Apple Computer の Performa 技術サポートラインに勤務している頃だ。ウイルスを報告する場所があるとしたら、その Performa 技術サポートラインがそうだった。報告されたウイルスは、破壊活動を行わないタイプで、数あるシェアウェアのウイルス・ユーティリティの一つで単に根絶すればよいものだった。最近、そのような小さな侵入者の話は滅多に聞かない。
[情報提供:SecureMac]
http://www.securemac.com/
[翻訳:関谷 麻美]
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
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