NY Times のハッカー自首、そして保釈
Kevin Poulsen(SecurityFocus)
2003年9月10日 09:55 GMT
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2003年9月10日 09:55 GMT
カリフォルニア州サクラメント−火曜(9日)の午後、連邦判事は Adrian Lamo 容疑者を保釈し、両親の元に返すことを命じた。ただし、コンピュータの使用を禁じ、公判が行われるまでフルタイムの仕事に就くことを命じた。
Gregory Hollows 連邦治安判事は月曜、連邦公定弁護人事務局とニューヨーク検察当局との交渉で決められた自首の条件に従い Lamo 容疑者に保釈金 25 万ドルと同容疑者の両親の家で監督下に置くことを命じた。
Camil Skipper 検事補は法廷で次のように述べた。「彼の放浪癖は有名なので、高い保釈金は当然だ。彼は定住場所を持たないライフスタイルを貫き "ホームレス・ハッカー" の異名をとっていた。」
同容疑者の保釈条件により、Lamo 容疑者が旅行許可を事前に裁判所から取得しない限り、今後の放浪先はカリフォルニア州北東部、そしてニューヨーク州南部に落ち着くと思われる。
同容疑者は国費をつかって飛行機でニューヨーク市に移送され、木曜の朝、FBI に出頭した。
そこで、同容疑者は昨年発生した New York Times の内部ネットワークへの不正アクセス事件に関連した二つの容疑で告訴される。一つは、コンピュータの不正侵入、もう一つは"アクセス・デバイス" の不法所持だ。「問題のアクセス・デバイスは Times のネットワークから不正に入手した Lexis-Nexis データベース・サービスのパスワードを参照する際に使用した」と月曜に Mary French 連邦公定弁護人は語った。
自首した後、拘留されていた Lamo 容疑者は火曜の朝、両手に手錠をかけられ普段着で法廷に現われ、Hollows 治安判事が彼の権利を読み上げるのを黙って聞いた。法廷の後の席には、同容疑者の母親 Mary Lamo さんがいた。
[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/
[翻訳:関谷 麻美]
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