オンライン詐欺、ID 盗用が急増 | ScanNetSecurity
2024.07.04(木)

オンライン詐欺、ID 盗用が急増

Kevin Poulsen(SecurityFocus)
2004年1月24日 09:58 GMT

国際 海外情報
Kevin Poulsen(SecurityFocus)
2004年1月24日 09:58 GMT

 米連邦取引委員会(FTC)が今週、発表した報告書によると、米国の消費者から寄せられた詐欺被害報告件数が昨年 1 年間で 50 万件超、また損失額は 4 億 3700万ドルに上り、全苦情の中でインターネット詐欺の占める割合が初めて過半数を超えた。

 報告された詐欺被害の中で最も多かったのが ID 窃盗で全苦情の 42% を占めた。その内、盗んだ ID を悪用して、被害者の名前のクレジットカードを申請したのが 19% 。また、被害者の既に持っているクレジットカード番号の盗用が 12% となっている。特定されていない雇用関連の動機による ID 窃盗は 11% 、被害者の名前で携帯電話の無料使用が約 10% 超、銀行口座の盗用が 9% と続く。

 全ての詐欺被害報告の中でインターネット詐欺が占める割合は 55%(2002年は 45%)となり、その損失額はおよそ 2 億円。寄せられたインターネット詐欺の中で最も多かったのはオンライン・オークション関連の詐欺で、15% を占めている。スパムメールを利用した詐欺(転職/在宅ワークなど)は 9% となっている。

 それらの統計数値は、FTC が運営する "Consumer Sentinel" というデータベースに基づいている。そのデータベースは、FBI 管轄のインターネット犯罪苦情センター、全米郵政検査公社、全米消費者連盟、カナダの "Phonebusters" そして民間消費者保護団体の Better Business Bureau など様々な公的機関に寄せられた詐欺報告をまとめたものだ。


[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/

[翻訳:関谷 麻美]

(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 16 桁ランダム文字列パスワード突破か 広島県のメールアドレスアカウントでスパム配信

    16 桁ランダム文字列パスワード突破か 広島県のメールアドレスアカウントでスパム配信

  2. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

    国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  3. デジタル庁「デジタル社会の実現に向けた重点計画」発表、気になるセキュリティの位置づけ

    デジタル庁「デジタル社会の実現に向けた重点計画」発表、気になるセキュリティの位置づけ

  4. KADOKAWA グループへのランサムウェア攻撃「犯罪行為には厳正に対処」

    KADOKAWA グループへのランサムウェア攻撃「犯罪行為には厳正に対処」

  5. 発覚後も繰り返し攻撃が行われる ~ KADOKAWA グループへのランサムウェア攻撃

    発覚後も繰り返し攻撃が行われる ~ KADOKAWA グループへのランサムウェア攻撃

  6. ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、影響範囲を調査

    ベルシステム24 のベトナム子会社に不正アクセス、影響範囲を調査

  7. 千葉大学ウェブサイト経由し約 6 万件の迷惑メール送信

    千葉大学ウェブサイト経由し約 6 万件の迷惑メール送信

  8. 危険なショッピングサイトを即確認「SAGICHECK」が日本語サイトに対応 ~ JC3 情報提供

    危険なショッピングサイトを即確認「SAGICHECK」が日本語サイトに対応 ~ JC3 情報提供

  9. 「3組織の取った情報非開示の方針は不適切」~ NTTデータグループ「グローバルセキュリティ動向四半期レポート」2023年度3Q版公開

    「3組織の取った情報非開示の方針は不適切」~ NTTデータグループ「グローバルセキュリティ動向四半期レポート」2023年度3Q版公開

  10. 印西総合病院ウェブサイトが改ざん被害、本来とは異なるページが表示

    印西総合病院ウェブサイトが改ざん被害、本来とは異なるページが表示

ランキングをもっと見る