オンライン詐欺、ID 盗用が急増
Kevin Poulsen(SecurityFocus)
2004年1月24日 09:58 GMT
国際
海外情報
2004年1月24日 09:58 GMT
米連邦取引委員会(FTC)が今週、発表した報告書によると、米国の消費者から寄せられた詐欺被害報告件数が昨年 1 年間で 50 万件超、また損失額は 4 億 3700万ドルに上り、全苦情の中でインターネット詐欺の占める割合が初めて過半数を超えた。
報告された詐欺被害の中で最も多かったのが ID 窃盗で全苦情の 42% を占めた。その内、盗んだ ID を悪用して、被害者の名前のクレジットカードを申請したのが 19% 。また、被害者の既に持っているクレジットカード番号の盗用が 12% となっている。特定されていない雇用関連の動機による ID 窃盗は 11% 、被害者の名前で携帯電話の無料使用が約 10% 超、銀行口座の盗用が 9% と続く。
全ての詐欺被害報告の中でインターネット詐欺が占める割合は 55%(2002年は 45%)となり、その損失額はおよそ 2 億円。寄せられたインターネット詐欺の中で最も多かったのはオンライン・オークション関連の詐欺で、15% を占めている。スパムメールを利用した詐欺(転職/在宅ワークなど)は 9% となっている。
それらの統計数値は、FTC が運営する "Consumer Sentinel" というデータベースに基づいている。そのデータベースは、FBI 管轄のインターネット犯罪苦情センター、全米郵政検査公社、全米消費者連盟、カナダの "Phonebusters" そして民間消費者保護団体の Better Business Bureau など様々な公的機関に寄せられた詐欺報告をまとめたものだ。
[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/
[翻訳:関谷 麻美]
(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
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