個人情報漏洩の悪夢、3度目 ウエルズファーゴ
●再度注目を集めたアウトソーシングの危険
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11月2日、サンフランシスコに本社を置くウエルズファーゴ銀行から、またもや個人情報漏洩事件が報告された。1年以内に3度目の事件で関係者は大きなショックを受けている。
事件は10月初め、ウエルズファーゴの請求書発送を取り扱うRegulus Integrated Solutionsから個人情報の入ったコンピュータ4台が盗難されたというもの。データは学生ローンと住宅ローンの顧客に関する氏名、住所、ローン番号、社会保険番号が含まれる。業務の外注先からの情報漏洩で、アウトソーシングのリスクについて再び注目を集めたかたちだ。
ウエルズファーゴのスポークスパーソンのジュリア・チュニスは「銀行の490万の住宅ローン、89万の学生ローン顧客のうち、比較的小さい割合の情報が漏れた」としているが、正確な数字および事件の状況については明らかにしていない。Regulus社も事件に関しては、現在のところノーコメントのため、盗まれたコンピュータにウエルズファーゴ以外の顧客情報が入っていたかどうかも不明だ。
カリフォルニア州に本部を置く銀行の中では最大のウエルズファーゴは、Regulusと長年、取引を行っている。Regulus社は本部をカリフォルニア州、ナパにおき、請求書発送代行を主な事業内容としている。1995年に会社設立、従業員数は2700名の企業だ。
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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