公務員や銀行員も加担していた!? 個人情報、取立業者に売却
4月下旬にニューヨーク地区で男性が銀行の顧客情報を盗んだ上、取立代行業者に売却していた事件で、被害にあった金融機関が顧客に通知を開始した。
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事件は、リーダーのオラジオ・レンボ(35歳)を中心に、ニュージャージー州政府の公務員、銀行員7名など10人が共謀して犯行を行っていた。顧客情報への不正アクセスがあったのは、ニュージャージーに本社を置くコマースバンク、PNC Bank of Pittsburgh、ノースカロライナ州に本社を置くワコビア、そしてバンク・オブ・アメリカだ。レンボは口座あたり10ドルで、口座番号や残高などの極秘情報を買い取っていた。証拠書類には、印刷された顧客データ全体、数件が含まれる。そして集めたデータを、40件以上の取立業者や弁護士事務所に売却していた。
通知を開始したのはバンク・オブ・アメリカとワコビアだ。「押収したコンピュータディスクから、当社の顧客1万4000件分が見つかったと警察から連絡があった」とワコビアのスポークスパーソン、フラン・ダーストはいう。警察からの報告を受けて、これらの顧客へ事件を知らせる手紙を送付した。
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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