Black Hat Japan 2005 に来日する世界最高ランクのエキスパート達の全貌 最終回 Black Hat主催者 Jeff Moss氏
● Jeff Moss
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Black Hat Japan 2005 Briefingsに先駆けての全12回の本レポートの最後は、Black Hat主催者のJeff Moss氏のインタビューで締めくくろうと思う。
Jeff Moss氏のオフィスを見ると、日本への情熱の強さが伺える。彼の手には士郎正宗デザインのマウス、壁にはGhost in the Shellのポスター。日本のアニメが米国市場に出る前に、ファンの吹き替えによる日本のアニメ上映会をメインイベントにしたパーティを開催するほど、日本には強い縁を持つ。
Secure Computing Corpで働いていた時のアジア・オーストラリアツアーで、彼はやっと来日を果たす。日本の訪れる場所すべてがとても印象的だと言う彼は「経験、文化、食事、電気製品など、すべて新しいものばかりで。。。」と日本の魅力について語る。彼はチームの中では若手の一人だったことから「日本の顧客と親密になるのが僕の役目だったんだが、仕事後の飲み会が必要で。。。あれは魅力的なカルチャーショックだったね」と彼は語る。
日本におけるセキュリティ市場の広がりと認識の高まりにより、Moss氏は昨年Briefingsを東京で開催することを決めた。「今年のBlack Hat USAではかつてないほど日本からの参加があった。日本企業がセキュリティとその教育に、より注目し始めているのだと思う。Black Hatのミッションは、地球規模のコンピュータセキュリティの向上であるし、日本でコンピュータセキュリティが真剣に受け止められ始めているのがとても嬉しい」と語る彼は、そうして今年のBlack Hat Breifingsの日本での2回目の開催を決めた。
彼は来日のたびにアメリカでは入手できない何かを手に入れて帰国する。先日来たときは、Sony Libresを2台購入し、飛行機での移動の際に活用している。「来日では毎回、米国ではまだ触れることができない技術にふれることができる。時々私は未来への短期旅行に来た気がするんだ」とMoss氏は語る。
今年のカンファレンスは、最高品質のプレゼンテーションとして注意深く選ばれたスピーカばかりで、日本の参加者のためにあわせたプログラムである。
日本でのBriefingsの開催はチャレンジングであると語るMoss氏は、インターネット協会等のおかげでこうして開催することができると述べ、「最適なロケーション、技術に強い通訳、私たちが提供するものが日本の文化に適切であるか等、すべてが挑戦であり、インターネット協会やスポンサーの方々の協力なくしては成し得ません。」と協力団体・企業への感謝の思いを述べた。
常に各カンファレンスでの反省を次に活かすことを心がけている彼は、今年の会場はよりアクセスの良い新宿の「京王プラザホテル」を選んだ。
アジアで5回目、日本で2回目の開催となるBlack Hat Japanの将来にMoss氏はワクワクしている。「インターネット協会との関係の中で、Black Hat Briefings Japanの毎年の開催を楽しみにしているんだ。Black Hat Trainingも近い将来、日本で開催することも含めてね」と語った。
当日は通常価格で登録受付可能。支払いは現金かカード(米ドル)にて
(詳細: http://japan.blackhat.com/ )
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□ Black Hat Japan 2005 Briefings 開催概要
開催地:東京 新宿 京王プラザホテル
年月日:2005年10月17日(月)〜18日(火)
受講料:84,000円(税込)
U R L :https://www.netsecurity.ne.jp/14_4253.html
《ScanNetSecurity》