バックアップテープの暗号化に乗り出すデータ管理会社
10月3日付け『COMPUTERWORLD』が、データ管理サービス大手 Iron Mountain が、同社がデジタルテープにバックアップする全てのデータを暗号化する契約をDecruと結んだと報じた。
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ニューヨークで開かれたStorage Decisionsの会議で、Iron Mountainのロデン最高情報責任者は、同社顧客に対する良い模範となるためにも全バックアップデータの暗号化処置を行うと語っているが、これは同社が今年4月に顧客のバックアップテープを紛失した事件を受けての処置だ。今年になって他にも、Bank of AmericaやAmeritradeがバックアップデータを紛失する事件を起こしている。
自社が関連した事件が4月に判明した後、Iron Mountainのリーズ最高経営責任者は顧客に対し、バックアップテープの暗号化について勧告を行っている。Iron Mountainは毎年500万件を超えるバックアップテープの管理を顧客から引き受けていて、管理やセキュリティには万全の注意を払っているが、それでも搬送途中での紛失事故は起きると実情を説明。その上で、たったの7%しかバックアップデータの暗号化は行っていないというエンタープライズ・ストラテジー・グループの調査結果を挙げ、企業側でのセキュリティ措置の改善、認識の転換を求めていた。
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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