組織化の傾向があるインターネット犯罪
シマンテックが3月19日、インターネット上の脅威に関するレポート、Internet Threat Reportを発表した。このInternet Threat Reportは半年に1度、つまり年2回発行されるもので、2006年7月1日から12月31日までのインターネットに関する脅威についてまとめたものだ。
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今回の報告書によると、このところ、データ盗難や漏洩事件の増加、金銭上の利益を求めるために用いる、ターゲットを定めた悪意あるコード、プログラムの作成が増加しているという。サイバー犯罪者は、これまで以上に高度な技術、方法を用いて攻撃を行い、探知されずにデータなどを盗難。同時に、犯罪活動の拡大をサポートするための犯罪者間で協力する世界的なネットワークがどんどん生まれている。
その他、主な傾向は次のとおりだ。
・2006年下半期にシマンテックが見つけたボット感染したコンピュータは世界 で600万台を超え、上半期と比べて29%の増加だ。ボットとは、ウィルスの 一種で、感染するとインターネットを通じて外部から操られ、スパムメール の送信や個人情報盗難に用いられる。
・但し、これらのボットに指令を送り、コントロールするサーバーは上半期と 比べて約25%の減少。サーバーのネットワークの統合が進み、大型化が進ん でいると見られている。
・ウィルスをはじめとする悪意あるプログラムの上位50位のうち…
【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】
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http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
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