漏洩事件連続で問われる企業姿勢(2)最悪の場合、一企業が倒産する可能性も | ScanNetSecurity
2024.05.17(金)

漏洩事件連続で問われる企業姿勢(2)最悪の場合、一企業が倒産する可能性も

●問われるファイザーの誠意

国際 海外情報
●問われるファイザーの誠意

漏洩の被害者だが、7月11日付けのShapiro LLPのベルナード・ナッシュ弁護士がブルメンタル検事総長に宛てた書状で、当初の1万7000人より、少数ながらも増えそうだと述べていることを、コネチカットの『The Day』が発表している。正確な人数はこの書状では明らかにされていない。

漏洩が起こった時期は、3月26日に、従業員の配偶者が、従業員のパスワードを用いてコンピュータにアクセスして権限なしにソフトウェアをインストールした際ということだ。配偶者はP2Pソフトの危険を知らなかったようで、データを公開していることに気付いていなかった。

事件が発覚したのは、コンピュータ・サービス・コンサルタントと名乗る人物からP2Pネットワーク上でファイザーのデータのファイルを見つけたと連絡があった4月18日だ。しかし、検事総長の通知でさえ5月30日まで行われなかったから、事件発覚から1ヵ月以上も明らかにされなかったことになる。

通知が遅れた理由について、ファイザーは通知する前に事件の全容を調べ影響を理解する必要があったためと説明している。実際、米国内でも州によって漏洩事件の場合の通知の時期に関する規定は異なる。事件が明らかになったらすぐに通知を求める州もあれば、まず警察などで調査を行ってからという州もある。

ブルメンタル検事総長がファイザーに求めたクレジットフリーズについては、被害者に受けることを勧めてはいるが、費用については負担しないと表明している。そのため…

【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】

※ この記事は Scan購読会員向け記事をダイジェスト掲載しました
購読会員登録案内
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

PageTop

アクセスランキング

  1. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  2. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  3. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  4. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  5. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  6. 個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

    個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

  7. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  8. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  9. 太陽光発電施設向け遠隔監視機器「SolarView Compact」にサイバー攻撃、対策の実施を強く推奨

    太陽光発電施設向け遠隔監視機器「SolarView Compact」にサイバー攻撃、対策の実施を強く推奨

  10. 脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

    脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

ランキングをもっと見る