2009年6月のマルウェアランキングを発表、Confickerが1位にランクアップ (キヤノンITソリューションズ)
キヤノンITソリューションズ株式会社は7月16日、ESETがまとめた2009年6月のマルウェアランキングを発表した。6月は、検出された脅威全体の11.08%を占めた「Win32/Conficker」が第1位となった。
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前月2位のこのマルウェアは、Windowsの脆弱性(現在は修正済み)を悪用して感染を広げるタイプ。感染すると、有効なユーザーアカウントを持たない攻撃者によってリモートからPCを利用される可能性があるというもので、セキュリティが不十分な共有フォルダやリムーバブルメディア(Autorun機能を使用)経由で感染を広げる亜種も確認されている。ESETでは、「最新のパッチを適用する」「Autorun機能を無効にする」「共有フォルダに適切なセキュリティを設定する」という安全のための慣習を実践すれば、Confickerに感染するリスクは最小限に抑えることができるとアドバイスしている。
第2位は、WindowsのAutorun機能を悪用する様々なマルウェアの総称である「INF/Autorun」(全体の約8.33%、前回1位)。第3位は、ゲームユーザーを標的としたフィッシング攻撃を行うトロイの木馬ファミリーの「Win32/PSW.OnLineGames」(約8.24%、前回3位)だった。なお、これらトップ3の顔ぶれは2008年12月以来変わっていない。今月はこの他、Conficker問題、Twitterを悪用する脅威、Adobeなどのパッチ問題、BBCによるボットネット調査報道など、この半年に起きた注目すべき出来事について振り返っている。
http://canon-its.jp/product/eset/topics/malware0906.html
《ScanNetSecurity》