海外における個人情報流出事件とその対応第221回 暗殺犯の偽造パスポートにイスラエル関与か?(1)イスラエルを訪れた際に情報盗難の可能性 | ScanNetSecurity
2026.10.26(月)

海外における個人情報流出事件とその対応第221回 暗殺犯の偽造パスポートにイスラエル関与か?(1)イスラエルを訪れた際に情報盗難の可能性

●暗殺犯の偽造パスポートにイスラエル関与か?
アラブ首長国連邦(UAE)のホテルでハマス幹部が暗殺された事件で、容疑者グループが欧州各国の偽造パスポートを所持していたとして問題となっている。3月23日のロイターでは、事件に関与したとして、イスラエル外交官1人

国際 海外情報
●暗殺犯の偽造パスポートにイスラエル関与か?
アラブ首長国連邦(UAE)のホテルでハマス幹部が暗殺された事件で、容疑者グループが欧州各国の偽造パスポートを所持していたとして問題となっている。3月23日のロイターでは、事件に関与したとして、イスラエル外交官1人が英国から国外追放されたと伝えている。

暗殺されたのは、今年1月20日、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門幹部、マフムード・マブフーフ司令官だ。ドバイの高級ホテル、アルブスタン・ロタナ・ホテルに滞在中のことだった。

マブフーフ司令官は、ハマスの軍事部門の創設者だ。司令官が中心になって、武器を買い付けて、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区への密輸を行っているとされていた。司令官はこれまでにも少なくとも2度、暗殺の危機を危機から逃れてきたが、今回は暗殺者の手から逃れることができず、27人とされている、モサド諜報員で構成される暗殺者グループにより、感電と窒息という念の入った方法で殺害された。マブフーフ司令官は偽のパスポートを使って、中国を訪れる途中、ドバイに立ち寄っていた。

司令官暗殺の後、ドバイ当局は容疑者の氏名を発表。うち12人は英国の偽造パスポートを所持していたとされている。ほかにも、6人がアイルランド、4人がフランスのパスポートでUAEに入国していた。ドイツ、オーストラリアの偽造パスポートも使用されている。12人の英国人中8人はイスラエルに住む英国系イスラエル人のもので、全員、司令官殺害への関与を否定している。英国以外のパスポートについても、多数が二重国籍者でイスラエルに移住していることがその後の調べで分かった。

例えば、犯行グループの1人は、ドバイ警察により、Melvyn Mildiner名義で英国のパスポートを所持していたと発表された。しかし、別人の写真を挿入した偽造パスポートだったようだ。IT関連の仕事に就いているMildinerさんは、エルサレムに近い町の在住の31歳。ドバイに行ったことがないし、暗殺グループとは無関係だと主張している。

朝、起きると、ドバイ警察がマブフーフ司令官の暗殺者の一人として自分の名前を発表していたというMildinerさんは、怒りと同時に、ショック、そして恐怖を覚えたと、そのときの気持ちを語っている。『Daily Mail』のインタビューに対して、

※本記事は有料購読会員に全文を配信しました

(バンクーバー新報 西川桂子)

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 「焼肉きんぐ」公式アプリ会員管理システムに不正アクセス、1,078万8,963件の個人情報が漏えい

    「焼肉きんぐ」公式アプリ会員管理システムに不正アクセス、1,078万8,963件の個人情報が漏えい

  2. PHP に複数の任意のコードが実行可能な脆弱性

    PHP に複数の任意のコードが実行可能な脆弱性

  3. Apache Tomcat に複数の脆弱性

    Apache Tomcat に複数の脆弱性

  4. 厚生労働省 委託事業の「東電福島第一原発廃炉等作業における被ばく低減対策普及啓発事業」で個人情報が漏えい

    厚生労働省 委託事業の「東電福島第一原発廃炉等作業における被ばく低減対策普及啓発事業」で個人情報が漏えい

  5. ユミルリンクのメール配信サービスの一部サーバシステムに不正アクセス、メールアドレスを含む延べ約900万件の情報が出力されたと試算

    ユミルリンクのメール配信サービスの一部サーバシステムに不正アクセス、メールアドレスを含む延べ約900万件の情報が出力されたと試算

ランキングをもっと見る
PageTop