海外における個人情報流出事件とその対応「巨大ボットネットを操る23歳のスパム王逮捕 」(2)最大のスパム提供者はロシア人 | ScanNetSecurity
2026.01.10(土)

海外における個人情報流出事件とその対応「巨大ボットネットを操る23歳のスパム王逮捕 」(2)最大のスパム提供者はロシア人

●最大のスパム提供者はロシア人
SmithとAtkinson兄弟はこうして世界中のスパマーを利用。テキストと自分たちのサイトへのハイパーリンクを提供して、スパムメールを作成、送信を依頼していた。連邦取引委員会では、スパマーは米国、オーストラリア、ニュージーランド、

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●最大のスパム提供者はロシア人
SmithとAtkinson兄弟はこうして世界中のスパマーを利用。テキストと自分たちのサイトへのハイパーリンクを提供して、スパムメールを作成、送信を依頼していた。連邦取引委員会では、スパマーは米国、オーストラリア、ニュージーランド、中国、インド、ロシア、カナダにいて、コミッションの支払いを受けていたと説明する。そして、Lance Atkinsonは最大のスパムメール送信者はロシア人だと証言した。

2008年の初めにセキュアワークスのマルウェア研究部長がMegaDボットネットがAffkingの商品を扱っていたことも確認していた。セキュアワークスによると、MegaDボットネットによるスパム送信は一日あたり100億件だ。全スパムの32%が関係しているとしていた。

一方、Lance Atkinsonが取調べで、インターネット支払いシステムePassporteで、ロシア人のスパムメール送信者が用いていたアカウントの名前を話した。そこでFBIがePassporteを調べて、ロシアに住所を持つ“Oleg Nikolaenko”の名前が浮上してきた。ePassporteからgmailのe-mailアドレスも分かっている。

Nikolaenkoが持つePassporteのアカウントにLance Atkinsonは2007年6月6日から12月14日の間に50万ドル近い金額を支払っている。さらにgmailアカウントを調べると、持ち主はやはり“Oleg Nikolaenko”であることが分かった。

FBIでは捜査令状を得て、gmailアカウントを詳しく調べている。そして、アカウントの持ち主がAtkinsonとビジネス関係にあり、スパムメールのサンプルなどをやりとりしていたことを確認したほか、ネットユーザーのマシンをボット化するための実行ファイルも見つけた。セキュリティ企業は、この実行ファイルはMegaDボットのマルウェアと関係していることを確認した。

Lance Atkinsonの逮捕にはオーストラリアやニュージーランドの捜査当局が協力したが、Oleg Nikolaenkoに関しては、ロシア政府の協力は得ていない。FBIでは出入国記録を調べて、1987年7月17日生まれの“Oleg Nikolaenko”がePassporteに登録していたのと同じ住所に住み、2009年の6月と11月に米国を訪れていたことを知った。

さらに11月の訪問ではラスベガスでのSpecialty Equipment Market Associationカーショーに出席したということで、FBIでは今年もNikolaenkoがカーショーのために訪米すると考えた。Nikolaenkoはニューヨーク経由でベガスに入ったところを逮捕された。

Shane Atkinsonについては、ニュージーランドの内務省が高等裁判所に対して、20万NZドルの罰金を求めていたが、2008年12月に10万ドルの判決が出た。共犯者のLance Atkinsonは2005年に米国で200万ドルの罰金を支払う命令が出ている。すなわち判決後も、スパムメール配信活動を続けていたことになる。今回、再び罰金命令が出たが、スパムメール配信をやめるかは疑問だ。

Oleg Nikolaenkoは現在、罪状を否認して、裁判を待っている。

(バンクーバー新報 西川桂子)

《ScanNetSecurity》

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