プロのサイバー犯罪者は大企業のハッキングで大儲け--四半期レポート(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

プロのサイバー犯罪者は大企業のハッキングで大儲け--四半期レポート(カスペルスキー)

株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は5月25日、「2011年第1四半期におけるIT脅威の進化」を発表した。本レポートは、同社のセキュリティエキスパートが四半期に発生した数多くのIT脅威を分析し、重要な傾向をまとめたもの。同社のロシア本社が5月18日に発表

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は5月25日、「2011年第1四半期におけるIT脅威の進化」を発表した。本レポートは、同社のセキュリティエキスパートが四半期に発生した数多くのIT脅威を分析し、重要な傾向をまとめたもの。同社のロシア本社が5月18日に発表した内容の抄訳となっている。レポートによると同四半期、Android Market経由で拡散した悪意あるAndroid OS向けのマルウェアが50種類以上検知された。これらの悪意あるプログラムは、トロイの木馬のコンポーネントを正規のプログラムに追加してパッケージし直したバージョンであった。

また、さまざまな組織を狙った攻撃が増えたことも同四半期の特徴として挙げている。企業のサーバへのアクセスをブロックする従来型のDDoS攻撃に加え、情報を盗むことを目的に不法なアクセスを行う攻撃も目立った。さまざまな兆候から、プロのサイバー犯罪者の一部は目標を多数の家庭用PCの感染から大企業に対するハッキングに変更することで大儲けしたことわかるという。一方で金儲け目的ではなく、企業が所有する機密情報にアクセスした上で、その情報を公開するといった攻撃も確認された。レポートではこのほか、非常に危険なトロイの木馬型ランサムウェア「GPCode」の変種による攻撃が目立ったことや、SNSを狙った攻撃あるいは経由した攻撃の増加が予測されることなどを取り上げている。
(吉澤亨史)

http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207582716

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

    ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

ランキングをもっと見る
PageTop