プロのサイバー犯罪者は大企業のハッキングで大儲け--四半期レポート(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2024.05.06(月)

プロのサイバー犯罪者は大企業のハッキングで大儲け--四半期レポート(カスペルスキー)

株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は5月25日、「2011年第1四半期におけるIT脅威の進化」を発表した。本レポートは、同社のセキュリティエキスパートが四半期に発生した数多くのIT脅威を分析し、重要な傾向をまとめたもの。同社のロシア本社が5月18日に発表

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は5月25日、「2011年第1四半期におけるIT脅威の進化」を発表した。本レポートは、同社のセキュリティエキスパートが四半期に発生した数多くのIT脅威を分析し、重要な傾向をまとめたもの。同社のロシア本社が5月18日に発表した内容の抄訳となっている。レポートによると同四半期、Android Market経由で拡散した悪意あるAndroid OS向けのマルウェアが50種類以上検知された。これらの悪意あるプログラムは、トロイの木馬のコンポーネントを正規のプログラムに追加してパッケージし直したバージョンであった。

また、さまざまな組織を狙った攻撃が増えたことも同四半期の特徴として挙げている。企業のサーバへのアクセスをブロックする従来型のDDoS攻撃に加え、情報を盗むことを目的に不法なアクセスを行う攻撃も目立った。さまざまな兆候から、プロのサイバー犯罪者の一部は目標を多数の家庭用PCの感染から大企業に対するハッキングに変更することで大儲けしたことわかるという。一方で金儲け目的ではなく、企業が所有する機密情報にアクセスした上で、その情報を公開するといった攻撃も確認された。レポートではこのほか、非常に危険なトロイの木馬型ランサムウェア「GPCode」の変種による攻撃が目立ったことや、SNSを狙った攻撃あるいは経由した攻撃の増加が予測されることなどを取り上げている。
(吉澤亨史)

http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207582716

《ScanNetSecurity》

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  3. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  4. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  5. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  8. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  9. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

  10. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

ランキングをもっと見る