海外における個人情報流出事件とその対応「SSL/TLSを狙うBEAST攻撃の真実」(1)SSL/TLSセキュリティの危機 | ScanNetSecurity
2026.06.29(月)

海外における個人情報流出事件とその対応「SSL/TLSを狙うBEAST攻撃の真実」(1)SSL/TLSセキュリティの危機

●SSL/TLSセキュリティの危機
9月19日付けの「The Register」が、SSLで保護された実質的に全てのWebサイトに重大な脆弱性があり、Webサイトとエンドユーザの間で暗号化を行ってやりとりされるデータをハッカーが復号していると報じている。

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●SSL/TLSセキュリティの危機
9月19日付けの「The Register」が、SSLで保護された実質的に全てのWebサイトに重大な脆弱性があり、Webサイトとエンドユーザの間で暗号化を行ってやりとりされるデータをハッカーが復号していると報じている。

記事のタイトルではSSLとあるが、この脆弱性はTransport Layer Security(トランスポート・レイヤー・セキュリティ:TLS)のバージョン1.0以前のものにあるというものだ。TLSはセキュリティを要求される通信のためのプロトコルで、Webサーバとブラウザ間の通信を暗号化する。Security Sockets Layer(SSL)に変わる新しいプロトコルとして登場した。TLSもSSLもインターネットにおける信頼の基礎となっている。

TLS1.0以前というと、現在一般的に使用される、ほとんどのブラウザが実装している。そのため、PayPalでのオンライン上での金銭のやり取りやGmailによるメールの内容までがハッカーにアクセスされる可能性があるとして、セキュリティ専門家の注目を集めている。

●SSL/TLSの脆弱性で懸念される通信保護の危機
この脆弱性に関しては、セキュリティ研究者のThai Duong氏とJuliano Rizzo氏が、ekoparty Security Conferenceで23日に発表した。ekoparty Security Conferenceはアルゼンチンのブエノスアイレスで9月21日から23日の間、開催された。

二人は実際に脆弱性の悪用が可能なことを示すためにデモをしてみせたという。そしてこの方法について、BEAST(Browser Exploit Against SSL/TLSの略)と名付けている。BEASTはJavaScriptによるハッキングツールだ。

コードはWeb上の広告サービスによる悪意ある広告や、リンクをハイジャックしたIFRAMEなどに関連するJavaScriptを、ユーザのブラウザにインジェクトする。そしてBEASTツールの別の部分、ネットワークスニファがアクティブなTLSコネクションを探す。最終的にターゲットのブラウザが送るプレーンテキストのセグメントを中間で取り込み、解析するというものだ。

Duong氏は「他の攻撃ではSSLプロパティの信頼性についての攻撃に焦点を置いているが、BEASTではプロトコルの極秘性について攻撃する」と、BEASTにより新たなセキュリティの懸念が生まれたと警告する。「私たちが知っている範囲で、これまでにHTTPSのリクエストを実際に復号する攻撃はこれまでにない」と述べた。この新しい攻撃ではHTTPSを復号し、セッションを乗っ取るという。

●評価が分かれるBEASTの脅威
BEASTの脅威についてのセキュリティ業界の反応だが、Adam Langley氏は「Hacker News」で「この攻撃について知っていた」と書いている。Google ChromeのSSL/TLSについて取り組んでいたためだ。そして、

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(バンクーバー新報 西川桂子)

《ScanNetSecurity》

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