シンガポール市民防衛庁から「RFID備品管理システム」を一括受注(日立アジア)
日立アジア社は、シンガポールの消防・救急を統括する市民防衛庁から、RFIDタグを活用した備品管理システムを一括受注したと発表した。
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シンガポールの消防署はこれまで、消防車や救急車に搭載されるホースやポンプ、酸素ボンベ、ストレッチャーなどの機器を、署員が毎日一つ一つ手作業で点検していた。しかし、多くの種類の機器を手作業で確認するには手間と時間がかかり、確認ミスが発生する懸念もあった。
「RFID備品管理システム」は、RFIDタグを貼り付けた機器にハンディリーダーをかざすだけで、それぞれの機器の情報を正確に読み取ることができ、ハンディリーダーから約1メートル以内であれば、機器が重なって配置された状態や車両の奥に置かれた状態でも読み取りが可能なため、車両に機器を搭載したままでの迅速な点検作業が可能だ。消防車には1台あたり約200の機器が搭載されているが、これまで1台あたり数人で約30分かかっていた確認作業の時間を1人で10分以下に短縮することが可能となった。
シンガポール国内の全16消防署の約170台の消防・救急車両で使用される予定。約13,000個のRFIDタグや55台のハンディリーダー、日立システムズのアプリケーションソフトウェア「Chipin/Fixture-Lite」などを活用して構築し、来年4月から試験運用を開始する。
日立、シンガポール市民防衛庁から「RFID備品管理システム」を一括受注
《編集部@RBB TODAY》
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