ソフトだけでなくWebアプリの脆弱性も攻撃に悪用--2011年の振り返り(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、2011年のセキュリティ動向の振り返りの第3回として、2011年は脆弱性を悪用した攻撃による脅威がさらに複雑かつ巧妙になったことを取り上げている。
脆弱性と脅威
脅威動向
ブログでは、2011年に最も狙われたアプリケーションとして「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」「Adobe Flash Player」「Java Runtime Environment(JRE)・Java Development KIT(JDK)」「Internet Explorer(IE)」を挙げている。また攻撃者は、素早く利用できる脆弱性を見つけ出せる「Black Hole」や「Phoenix」といった脆弱性攻撃用ツールを活用している。さらに攻撃者は、Webアプリケーションに存在する脆弱性も利用している。2011年は大規模なSQLインジェクション攻撃が2回確認されており、合計900万のWebサイトが被害に遭った。同社では、2012年は脆弱性を悪用する攻撃がより複雑になると予測している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》