「BIND」にレコード処理の問題でDoS攻撃を受ける脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、Internet Systems Consortium(ISC)が提供するDNSサーバである「BIND」にDoSの脆弱性が存在するとJVNで発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「BIND 9」には、ヌルRDATAを持つレコードを追加することが可能な問題(CVE-2012-1667)が存在する。この問題により、キャッシュ(recursive)サーバの場合はサーバがクラッシュしたり、サーバメモリ内の情報がクライアントに開示される可能性がある。セカンダリサーバの場合、このようなレコードを含むゾーンの転送後の再起動時にクラッシュする可能性がある。プライマリ(マスタ)サーバの場合、auto-dnssecオプションの値が「maintain」となるようなゾーンについて、ゾーンデータを破損する可能性がある。JVNでは、ISCや配布元が提供する情報をもとに、対策済みのバージョンへアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》