スマートフォンの使い勝手を損なうことなく業務サービスを安全に利用(富士通研究所) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

スマートフォンの使い勝手を損なうことなく業務サービスを安全に利用(富士通研究所)

 富士通研究所は31日、スマートフォンの使い勝手を損なうことなく、業務サービスを安全に利用できるアプリケーション実行基盤技術を開発したことを発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
コンテキストデスクトップ
コンテキストデスクトップ 全 3 枚 拡大写真
 富士通研究所は31日、スマートフォンの使い勝手を損なうことなく、業務サービスを安全に利用できるアプリケーション実行基盤技術を開発したことを発表した。

 新技術では、状況に応じて画面の切り替えや配信するアプリケーションの管理を行う「コンテキストデスクトップ技術」を開発。たとえば、スマートフォンを所有した人がオフィスに居ることを検知すると、そのスマートフォンの画面を業務に適した画面に切り替える。またアプリケーションは必要な時だけクラウドからスマートフォンに配信し、必要がなくなれば消去を行う。

 同時に、アプリケーションを安全に実行し、スマートフォンに搭載されたカメラやネットワークなどに対して利用制限を行うセキュア実行環境技術を開発した。アプリケーションやデータは、あらかじめクラウドで暗号化されスマートフォンに配信され、実行メモリ以外には復号化した情報を残さない。また、必要に応じてカメラやネットワークなどの利用を制限し不要な動作を防止可能とした。さらに、社内外のどちらのネットワーク環境でもシームレスにスマートフォンへのアプリケーションの配信を可能にする「シームレスプッシュ技術」を開発した。

 これらの技術により、ユーザーが場所を意識することなくデータが自動的に保護され、状況に応じて安全に業務サービスを配信・実行することが可能になるとのこと。たとえば、医療現場では、病院内だけにとどまらず、事故現場や救急車の中においても、その状況に応じた病院内サービスを、データを保護しながらスマートフォンに提示できるという。今後、富士通研究所では、このシステムを簡単に構築できるようパッケージ化を進め、2012年度中の実用化を目指す。

富士通研、スマホを安全に業務利用できる基盤技術を開発……場所に応じて画面切り替え、利用制限など

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  4. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  5. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

ランキングをもっと見る
PageTop