IEのゼロデイ攻撃と「尖閣諸島」の関連性--脅威レポート(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、2012年9月度の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。9月はIEの「緊急」の脆弱性が公開されパッチが提供されるまでの4日間、ユーザがゼロデイ攻撃の脅威にさらされた。
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確認された不正サイトのひとつは、URLに「尖閣諸島」のニュースを想定させる「senkaku」という文字列と国内テレビ局名が含まれていた。これは話題のニュースでユーザの興味を引く意図があったと推測される。また、不正Webサイトにアクセスした後で正規のMicrosoftのWebサイトを表示することで、攻撃に気づかれにくい工夫がされていたほか、正規サイトを改ざんし、該当の不正なHTMLファイルが埋め込まれた事例も確認されている。
日本国内の不正プログラム検出状況では、4位から9位の6種はJavaの脆弱性などを利用してWeb経由で感染する「ZACCESS」関連の不正プログラムであった。これらは全世界でも7、8、9位となっている。日本国内の問い合わせ状況では、ランキングの1、2位は「TROJ_PIDIEF.RLIA」「EXPL_PDF4155.A」で検出するPDFファイルへの問い合わせであった。ファイル自体によるユーザへの深刻な実被害はないものの、Adobeの脆弱性に対するエクスプロイトコードを含むため検出される。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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