Javaで開発されたRATが今後普及する可能性を示唆、対策を推奨(エフセキュアブログ) | ScanNetSecurity
2024.05.22(水)

Javaで開発されたRATが今後普及する可能性を示唆、対策を推奨(エフセキュアブログ)

ラックの岩井博樹氏は、ゲストブロガーとして参加するエフセキュアブログで、Javaで開発されたRAT(Remote Administration Tool:いわゆるトロイの木馬)について紹介している。

脆弱性と脅威 脅威動向
Javaはマルチプラットフォーム対応なので標的となる OS が幅広い
Javaはマルチプラットフォーム対応なので標的となる OS が幅広い 全 2 枚 拡大写真
株式会社ラックの岩井博樹氏は、ゲストブロガーとして参加するエフセキュアブログで10月31日、Javaで開発されたRAT(Remote Administration Tool:いわゆるトロイの木馬)についてブログで紹介している。最近話題の「遠隔操作ウイルス」事件によって、ようやくRATが一般的に認知されてきた。ただし、RAT自体は10年以上前から存在しており、世界中で開発されている。RAT開発者の職業もここ数年で非常に幅広くなっている。岩井氏が2年前、とあるアンダーグラウンド・マーケットでRATの開発者にインタビューしたところ、その開発者は高校生だったという。

誰もがマルウェアを開発できる環境が整いつつある中で、岩井氏はここ数年、Javaで開発されたRATに注目している。その理由の主なものに、「マルチプラットフォーム対応なので標的となるOSが幅広く、近い将来に流行するかもしれないこと」「実行ファイル(EXEやDLL)ではなくJARファイルが利用されること(防御レベルが少々手薄)」「一般のJavaプログラムの実行と区別しにくいこと」を挙げている。これらの理由から、Java RATが近い将来に普及し始める可能性があると指摘している。岩井氏は対策として、OSなどのバックアップ機能を利用する」「ネットワーク・トラフィックからファイルを抽出する」「怪しいと思ったら証拠保全(フォレンジック)を行う」など、検体が抽出しやすい環境を整えておくことを推奨している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    攻撃者のあの手この手、リアルな攻撃&リアルな現状を知る専門家が警鐘を鳴らす ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  2. バイナリファイルからSBOMを作成し脆弱性情報と照合「SBOMスキャナ」発売

    バイナリファイルからSBOMを作成し脆弱性情報と照合「SBOMスキャナ」発売

  3. Log4Shell のような経験はもう二度としない ~ SSVC が搭載された FutureVuls を活用し、現実的な脆弱性管理を実現 [株式会社マイナビ]

    Log4Shell のような経験はもう二度としない ~ SSVC が搭載された FutureVuls を活用し、現実的な脆弱性管理を実現 [株式会社マイナビ]PR

  4. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  5. メーラーが最新バージョンでなかった ~ 国公文協の委託先事業者に不正アクセス

    メーラーが最新バージョンでなかった ~ 国公文協の委託先事業者に不正アクセス

  6. 日本取引所グループのメールアドレスから不審メール送信

    日本取引所グループのメールアドレスから不審メール送信

  7. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  8. ジョイフル本田「THE GLOBE・OLD FRIEND オンラインショップ」に不正アクセス、3,958 件のカード情報漏えいの可能性

    ジョイフル本田「THE GLOBE・OLD FRIEND オンラインショップ」に不正アクセス、3,958 件のカード情報漏えいの可能性

  9. アメリカでは「祖父母詐欺」

    アメリカでは「祖父母詐欺」

  10. 検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

    検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る