携帯電話回線による緊急回線の本格稼働を開始、信用金庫の災害対策が目的(NTTデータ) | ScanNetSecurity
2024.05.09(木)

携帯電話回線による緊急回線の本格稼働を開始、信用金庫の災害対策が目的(NTTデータ)

 NTTデータは19日、携帯電話回線による緊急回線「ResQ-NW(レスキューネットワーク)」の本格稼働を開始した。信用金庫における災害対策が目的で、「しんきん共同システム」の新たな接続形態の1つとして提供する。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
「ResQ-NW(レスキューネットワーク)」の概要
「ResQ-NW(レスキューネットワーク)」の概要 全 2 枚 拡大写真
 NTTデータは19日、携帯電話回線による緊急回線「ResQ-NW(レスキューネットワーク)」の本格稼働を開始した。信用金庫における災害対策が目的で、「しんきん共同システム」の新たな接続形態の1つとして提供する。

 「ResQ-NW」は、災害等によって信用金庫営業店と勘定系システム間の固定回線によるネットワークが不通となった際に、携帯電話回線を利用して通信経路を提供するシステム。これにより信用金庫は固定回線の復旧を待つことなく、迅速に窓口業務やATMによるオンライン業務を復旧させることができる。仮設店舗におけるオンライン業務用の回線として利用することも可能。

 NTTデータは2011年から、固定回線切断時の追加接続手段となる、携帯電話回線を活用した新たな通信方式の検討を、しんきん共同センターと開始。2012年6月から各信用金庫への提案を進めていた。今回、宮城県・石巻信用金庫における導入を皮切りに本格稼働を開始する。

 なお「しんきん共同システム」では、信用金庫本部被災時に備え、信用金庫各営業店から固定回線を用いたバックアップ回線でバックアップセンターを経由し、勘定系システムと接続する環境を用意している。ResQ-NWにより、バックアップ回線不通時でも勘定系システム接続が可能となる。なお通常の固定回線と同様のセキュリティ対策を施している。

NTTデータ、携帯電話回線による緊急回線「ResQ-NW」本格稼働……信用金庫向けに提供

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  7. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  8. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  9. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  10. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

ランキングをもっと見る