マイクロソフト主導の大規模テイクダウン、他国への影響は微少か(日本IBM)
日本IBMは、「Operation b54」による日本国内への影響について、Tokyo SOCでの検知状況をもとに紹介している。
脆弱性と脅威
脅威動向
Microsoftでは、Operation b54を実施した旨を6月5日に発表している。そこでCitadelに感染したホストが発生させた通信の検知件数の推移をみると、Tokyo SOCでの検知件数に減少は認められなかった。また、Citadelに感染したホストがアクセスしたC&CサーバをIPアドレスの割当国を基に半月毎に集計したものでは、米国のC&Cサーバとの通信は、5月は非常に多く検知していたが、6月に入ると減少している。これはOperation b54による影響の可能性があるとしている。ただし、6月は米国の代わりにブラジルやトリニダード・トバゴなどの他の国のC&Cサーバと通信が増加しているため、全体的な検知数の減少にはつながっていないとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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