OSPFプロトコルのLSA識別に問題(JVN) | ScanNetSecurity
2025.10.25(土)

OSPFプロトコルのLSA識別に問題(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、OSPFプロトコルの仕様にはLSAの識別に関する問題が存在すると「JVN」で発表した。OSPFプロトコルを実装している製品が本問題の影響を受ける可能性がある。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
OSPF Version 2に関する情報
OSPF Version 2に関する情報 全 1 枚 拡大写真
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月2日、Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルの仕様には、Link State Advertisement(LSA)の識別に関する問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。OSPFプロトコルを実装している製品が本問題の影響を受ける可能性がある。

OSPFプロトコルで規定されているLSAには、LS Type、Advertising Router および Link State ID が含まれている。OSPFの規定では、router-LSAのLink State IDとAdvertising Routerには同一の値が設定される。この2つの値が異なる、細工されたrouter-LSAを受信することで、ルーティングテーブルの内容が改ざんされる可能性(CVE-2013-0149)がある。この問題が悪用されると、各製品や実装により影響は異なるが、ルーティングテーブルを改ざんされることでDoS攻撃を受けたり、ネットワークのトラフィックを別のルータに誘導されるなどの可能性がある。JVNでは、各製品の開発者が提供する情報をもとにアップデートするよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

    関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

  2. 「漏えい情報を復号できないため報告を要しない(個人情報保護委員会)」ランサムウェアの前に全データを暗号化するソリューションで保険代理店の顧客情報守られる

    「漏えい情報を復号できないため報告を要しない(個人情報保護委員会)」ランサムウェアの前に全データを暗号化するソリューションで保険代理店の顧客情報守られる

  3. 大量に営業機密等を不正取得 ~ 不正競争防止法違反容疑でエレコム元従業員を刑事告訴

    大量に営業機密等を不正取得 ~ 不正競争防止法違反容疑でエレコム元従業員を刑事告訴

  4. 廃棄委託したノートパソコンが短時間ネット接続 ~ 監視ツールが検知

    廃棄委託したノートパソコンが短時間ネット接続 ~ 監視ツールが検知

  5. アスクル Web サイトがランサムウェア感染、受注出荷業務が停止

    アスクル Web サイトがランサムウェア感染、受注出荷業務が停止

ランキングをもっと見る
PageTop