救助機関からの要請に基づき携帯電話利用者の位置情報を取得・提供する取り組みを開始(TCA、NTTドコモ他) | ScanNetSecurity
2024.05.08(水)

救助機関からの要請に基づき携帯電話利用者の位置情報を取得・提供する取り組みを開始(TCA、NTTドコモ他)

 電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー電話、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムは3月10日、「救助機関」からの要請に基づき携帯電話の利用者の位置情報を取得・提供する取り組みを開始することを発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」の「位置情報」に関する記述(2013年9月9日版・総務省資料より)
「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」の「位置情報」に関する記述(2013年9月9日版・総務省資料より) 全 2 枚 拡大写真
 電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー電話、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムは3月10日、「救助機関」からの要請に基づき携帯電話の利用者の位置情報を取得・提供する取り組みを開始することを発表した。

 「救助機関」は、警察、海上保安庁、消防、その他これに準ずる機関を指す。この取り組みは、総務省主催の「緊急時等における位置情報の取扱いに関する検討会」における検討結果(2013年7月)および「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」の改正(2013年9月)を受け、採用された。

 「携帯電話の利用者の生命または身体に対する重大な危険」が切迫しており、「早期に発見するために位置情報を取得することが不可欠である」と判断される場合に限る。各社は個人情報の取り扱いに関し、救助機関との取り決めに基づき運用する方針だ。

 NTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー電話、およびソフトバンクモバイルが3月24日より開始。イー・アクセスとウィルコムも準備が整い次第、順次対応を開始する。

携帯キャリア全社、救助機関に利用者の位置情報を提供……「重大な危険」に対応

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  5. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

    セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

  8. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  9. 「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

    「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

  10. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

ランキングをもっと見る