OpenSSLの脆弱性を標的としたアクセスが増加、対策を呼びかけ(警察庁) | ScanNetSecurity
2025.10.30(木)

OpenSSLの脆弱性を標的としたアクセスが増加、対策を呼びかけ(警察庁)

警察庁は、「OpenSSL」の脆弱性を標的としたアクセスが増加しているとして、アップデートの実施等の適切な対策を早急に実施するよう「@police」で注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
攻撃コードに実装されているClient Hello パケットの宛先ポート別検知件数
攻撃コードに実装されているClient Hello パケットの宛先ポート別検知件数 全 1 枚 拡大写真
警察庁は4月10日、「OpenSSL」の脆弱性を標的としたアクセスが増加しているとして、アップデートの実施等の適切な対策を早急に実施するよう「@police」で注意喚起を発表した。これは4月6日に、オープンソースのSSL/TLS ライブラリであるOpenSSLの特定のバージョンにおいて明らかになった深刻な脆弱性に関連するもの。本脆弱性が悪用された場合には、外部から細工したパケットを送信するだけでプロセスのメモリ内容が取得され、秘密鍵などの重要な情報が漏えいする可能性があるというもの。

8日には、脆弱性の有無を確認することが可能な攻撃コードも公開されている。警察庁の定点観測システムにおいても、9日以降に当該攻撃コードに実装されているClient Helloパケットと、完全に一致するパケットを多数観測している。このことから、同攻撃コードを使用して、脆弱性が存在するサーバ等の探索が実施されているものと考えられるという。警察庁では対策として、該当製品の確認、アップデートの実施、証明書の失効および再発行を挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

    関与していた元社員とは未だ連絡取れず ~ 京都市内で保険申込書写し 計 632 枚拾得

  2. 野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

    野村證券の委託先企業が利用するクラウドサービスに不正アクセス

  3. メールアドレスのリンク先が修正がされず、誤った応募連絡先に個人情報送信

    メールアドレスのリンク先が修正がされず、誤った応募連絡先に個人情報送信

  4. 「DNS? インフラの話でしょ? 自分には関係なさそう」そう考えるセキュリティ管理者が Infoblox Exchange Tokyo 2025 に参加すべき三つ以上の理由

    「DNS? インフラの話でしょ? 自分には関係なさそう」そう考えるセキュリティ管理者が Infoblox Exchange Tokyo 2025 に参加すべき三つ以上の理由PR

  5. 野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

    野村総合研究所と NRIフィナンシャル・グラフィックスの再委託先が使用する入力補助ツール「Jijilla」に身代金要求を伴う不正アクセス

ランキングをもっと見る
PageTop