Android上でも動作するJavaのRATの被害を確認、不審なメールに注意を(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.10.05(日)

Android上でも動作するJavaのRATの被害を確認、不審なメールに注意を(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、「JAVA_OZNEB.B」として検出される古い「Remote Access Tool(RAT)」についてのブログを公開した。このRATは、スパムメールの添付ファイルとして送信されており、その多くは金融に関連した内容となっている。

脆弱性と脅威 脅威動向
スパムメールの例
スパムメールの例 全 1 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は4月21日、「JAVA_OZNEB.B」として検出される古い「Remote Access Tool(RAT)」についてのブログを公開した。このRATは、スパムメールの添付ファイルとして送信されており、その多くは金融に関連した内容となっている。「American Express」から送信されたように装うスパムメールもそのひとつで、「不審な動きがあったためアカウントを一時利用停止にした」と伝える。利用を再開するために、ユーザは添付ファイルに記入して返信することを求められるが、この添付ファイルが「JAVA_OZNEB.B」となっている。この不正プログラムはまた、オンライン上でカタログや製品リスト、領収書を装うことも確認されている。

「JAVA_OZNEB.B」は、一度PCに侵入すると、スクリーンショットの取得やメッセージの表示、プラグインの追加などさまざまな不正活動を行う。そして、仮想通貨「Litecoin」の「発掘(マイニング)」をも実行する。また、追加されたプラグインにより、サイバー犯罪者は、思い通りに不正活動を更新させたり、調整することができるようになるため、この不正プログラムは非常に危険な脅威となる。さらにこの不正プログラムは、Androidのプラットフォーム上で実行できるように更新されているため、十分な注意が必要としている。被害を受けた国は、米国、トルコ、オーストラリア、台湾、シンガポール、そして日本となっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  3. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  4. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  5. サイバー攻撃者が変更偽装困難なたったひとつの特徴

    サイバー攻撃者が変更偽装困難なたったひとつの特徴

ランキングをもっと見る
PageTop