「攻撃を検知してもその深刻さに理解が及ばず、対応に踏み出せていない」標的型攻撃メールの特徴を分析(IPA) | ScanNetSecurity
2024.04.28(日)

「攻撃を検知してもその深刻さに理解が及ばず、対応に踏み出せていない」標的型攻撃メールの特徴を分析(IPA)

 IPAは16日、正式に「サイバーレスキュー隊」(J-CRAT:Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan)を発足し、支援活動を本格スタートさせた。

製品・サービス・業界動向 業界動向
J-CRATではさまざまな助言を行う方針(IPAサイバーセキュリティシンポジウム2014資料より)
J-CRATではさまざまな助言を行う方針(IPAサイバーセキュリティシンポジウム2014資料より) 全 1 枚 拡大写真
 IPAは16日、正式に「サイバーレスキュー隊」(J-CRAT:Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan)を発足し、支援活動を本格スタートさせた。

 IPAでは、2011年に民間企業へのサイバー攻撃が表面化したことを受け、同年10月に「標的型サイバー攻撃 特別相談窓口」を設置。さらに2014年5月20日に、「サイバーレスキュー隊」準備チームを立ち上げ、発足準備を進めていた。

 特別相談窓口が今までに受け付けた相談は321件で、488通の標的型攻撃メールの提供があった。それらを分析したところ、「攻撃を検知してもその深刻さに理解が及ばず、対応に踏み出せていない」「かなり以前から侵入されていた」「政府機関や、関連組織への攻撃の連鎖がたどれる」といった特徴があったという。そのため、具体的支援による被害のくい止めが必要と判断される29の組織に、支援を行っている。J-CRAT発足は、こういった実績を受けてのものだ。

 J-CRATでは、攻撃の期間・内容、感染範囲、想定被害等、攻撃および被害の把握と深刻度の助言、民間セキュリティ事業者への移行を前提とした対策着手のための助言などの支援を行うとのこと。

IPA「サイバーレスキュー隊」が支援活動を本格スタート

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  3. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  4. 重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

    重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

  5. タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

    タカラベルモントの海外向けウェブサイトのサーバがフィッシングメール送信の踏み台に

  6. 研究開発の推進責務が撤廃ほか ~「NTT法」改正法律成立を受け NTT がコメント

    研究開発の推進責務が撤廃ほか ~「NTT法」改正法律成立を受け NTT がコメント

  7. RoamWiFi R10 に複数の脆弱性

    RoamWiFi R10 に複数の脆弱性

  8. 2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

    2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

  9. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

  10. 脆弱性診断自動化ツール「AeyeScan」を基盤に「診断マネジメントプラットフォーム」を提供

    脆弱性診断自動化ツール「AeyeScan」を基盤に「診断マネジメントプラットフォーム」を提供

ランキングをもっと見る