HP:北朝鮮のサイバースパイ活動は実際のところ、確かなサイバー脅威だ~「洗練された」スパイと自家製の技術、そして「荒らし屋部隊」(The Register) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

HP:北朝鮮のサイバースパイ活動は実際のところ、確かなサイバー脅威だ~「洗練された」スパイと自家製の技術、そして「荒らし屋部隊」(The Register)

北朝鮮のハッカーは米国の防衛ネットワークへの侵入を成功裏に果たしている。資源の老朽化や不足は、サイバー戦争を行う上での技術的な能力を損ねるものではない。とりわけ、その政府が他国の機関と資源を利用できる場合は。

国際 TheRegister
北朝鮮のサイバースパイ活動が、「西洋の企業や政府に対する確かな脅威」となるポイントまで強化されつつある、と HP のセキュリティ研究者たちが警告している。

北朝鮮が持つ「サイバー戦争の能力」は、特に国家セキュリティの分析者たちや、政策の立案者たちにとって重要な問題だが、IT に関わる幅広い業界も、その活動から目を離さないほうが賢明だ。その脅威は現在のところ、主に韓国のあらゆる種類の企業、および米国の政府と軍のシステムへ向けられているが、それは時間とともに幅を広げるかもしれない。

北朝鮮のサイバーインフラは、裕福な国のそれに敵うものではないかもしれない。しかし HP のセキュリティ研究者たちの詳細な分析によると、同国政府は、その能力の開発で目覚ましく進歩しており、また、その部隊は技術的に鍛えられているという。

「国連や多くの西洋の政府は、北朝鮮が諸外国へ向ける敵意、同国の核兵器開発の続行、そして同国の自国民に対する人権侵害を考慮して、北朝鮮への制裁や通商停止を実施してきた。しかし同国は、老朽化するインフラに対処しながら、このインターネットの時代にも非対称戦の伝統を継承し、サイバー戦争の能力の開発に著しく傾倒してきた」

「北朝鮮のサイバー戦争のプログラムに対する米国の見解は、『現体制による現代の非対称戦的な活動』である。その一方で(北朝鮮の)隣国である韓国は、そのサイバー能力を『テロリスト的な脅威』――近いうちにも起こりそうな、多面的な攻撃のために準備されているもの――だと見なしている。北朝鮮は、『サイバー攻撃の遂行の任務に就き、そのための訓練を受けた隊員の数』を、過去わずか 2 年間で 2 倍にした、と韓国は推算している」

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  2. Windows DNS の脆弱性情報が公開

    Windows DNS の脆弱性情報が公開

  3. バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

    バッファロー製無線 LAN ルータに複数の脆弱性

  4. 「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

    「引っかかるのは当たり前」が前提、フィッシングハンターが提案する対策のポイント ~ JPAAWG 6th General Meeting レポート

  5. 転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

    転職先で営業活動に活用、プルデンシャル生命保険 元社員 顧客情報持ち出し

  6. プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

    プルーフポイント、マルウェア配布する YouTube チャンネル特定

  7. セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

    セキュリティ対策は株価を上げるのか ~ 株主総利回り(TSR)の平均値は高い傾向

  8. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  9. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  10. フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

    フュートレックにランサムウェア攻撃、本番環境への侵入形跡は存在せず

ランキングをもっと見る