日本企業の約3割がITセキュリティ上の懸念から新規業務企画を中止、延期(フォーティネットジャパン) | ScanNetSecurity
2024.04.30(火)

日本企業の約3割がITセキュリティ上の懸念から新規業務企画を中止、延期(フォーティネットジャパン)

フォーティネットジャパンは、米Fortinetが世界15カ国のIT部門責任者を対象に実施した調査の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
イノベーションの障壁となるセキュリティ
イノベーションの障壁となるセキュリティ 全 3 枚 拡大写真
フォーティネットジャパン株式会社は11月20日、米Fortinetが世界15カ国のIT部門責任者を対象に実施した調査の結果を発表した。本調査は、おもにに500名以上の従業員を抱える企業で条件を満たした、1,610名のIT部門責任者(CIO、CTO、情報システム部長など)を対象に、Lightspeed GMIが委託を受け実施したもの。

調査結果によると、IT部門責任者が感じる経営幹部からの圧力が大きく高まる中、53%(日本は28%)の責任者はITセキュリティ上の懸念を理由に、少なくとも1件の新規業務企画を中止、あるいは延期したことがあることが明らかになった。また、脅威の頻度および複雑さの増加と(世界 88%、日本 77%)、モノのインターネット(IoT)やバイオメトリクス(生体認証)のような先端技術への新たな需要(世界 88%、日本 79%)が、IT部門責任者が組織をセキュアに保つ上での最大の障害要因であることも明らかになっている。

一方で、IT部門責任者の多数は、データプライバシーの懸念(世界 90%、日本 74%)や、ビッグデータ構想のセキュア化(世界 89%、日本 72%)から行動を起こしており、多くのケースで新たなITセキュリティ投資につながっているとしている。いずれの設問においても、日本がグローバルに比べて、総じて危機意識が低い結果となった。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  2. GROWI に複数の脆弱性

    GROWI に複数の脆弱性

  3. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  4. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  5. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  6. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  7. メール誤送信事故多発で悪名高いドッペルゲンガードメイン「gmai.com」はどこの誰が保有しているのか?

    メール誤送信事故多発で悪名高いドッペルゲンガードメイン「gmai.com」はどこの誰が保有しているのか?

  8. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

    フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  9. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  10. 7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

    7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

ランキングをもっと見る