Android向けトロイの木馬が世界各国で感染を拡大--11月のモバイル脅威(Dr.WEB) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

Android向けトロイの木馬が世界各国で感染を拡大--11月のモバイル脅威(Dr.WEB)

Dr.WEBは、2014年11月のモバイル脅威について発表した。11月は10月と同様に、Androidを搭載したモバイルデバイスを標的とするバンキングトロイの木馬が複数発見された。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
Androidを狙ったバンキングトロイの木馬の例
Androidを狙ったバンキングトロイの木馬の例 全 2 枚 拡大写真
株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は12月22日、2014年11月のモバイル脅威について発表した。11月は10月と同様に、Androidを搭載したモバイルデバイスを標的とするバンキングトロイの木馬が複数発見された。たとえば「Android.BankBot.34.origin」は、個人情報のほかにバンクアカウントから金銭を盗み、ポピュラーなアプリケーションのログインやパスワード、感染したデバイスに関連付けられている電話番号やクレジットカード番号を盗む。

さらに、このトロイの木馬は感染させたデバイスのスクリーン上にメッセージやダイアログを表示させることができ、犯罪者はあらゆる詐欺行為にこの機能を利用している。ブラジルでは、「Android.Banker.127」および「Android.Banker.128」がGoogle Playから拡散されていた。このマルウェアは起動されるとスクリーン上にフィッシングページを表示させ、バンクアカウントのログインとパスワードを入力するようユーザを誘導する。

11月はまた、バンキングトロイの木馬「Android.Wormle.1.origin」が発見された。このトロイの木馬は多くの機能を搭載するほか、SMSワームとしても動作し、自身のダウンロードリンクを含んだSMSメッセージによってAndroidデバイス上に拡散する。ロシアを中心に感染が拡大した。バンキングトロイの木馬以外のAndroid脅威では、「Android.Becu.1.origin」が発見されている。この脅威は、ユーザの承諾なしにプログラムをダウンロード、インストール、削除するほか、特定の番号から受信するSMSをブロックする機能を備えていた。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  2. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  3. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  4. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop