BIND 9.xにDNSサービス停止の脆弱性(JPRS) | ScanNetSecurity
2024.05.02(木)

BIND 9.xにDNSサービス停止の脆弱性(JPRS)

JPRSは、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
ISCによる脆弱性情報
ISCによる脆弱性情報 全 1 枚 拡大写真
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は7月8日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について発表した。これは、BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が、開発元のISCから発表されたというもの。ISCは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「重大(Critical)」と評価している。対象となるバージョンは、「9.10系列:9.10.0~9.10.2-P1」「9.9系列:9.9.0~9.9.7」「9.8系列:9.8.0~9.8.8」「9.7系列:9.7.1~9.7.7」。

本脆弱性は、DNSSEC検証の処理に起因するもの。DNSSEC検証が有効に設定されているフルリゾルバ(キャッシュDNSサーバ)において、特別に作成されたゾーンデータを含むゾーンの名前解決処理を実行した際、namedが異常終了する障害が発生する。JPRSでは解決策として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.2-P2/9.9.7-P1)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を、速やかに実施することを挙げている。ただし、ISCでは9.8以前の系列のBIND 9のサポートを終了している。なお、DNSSEC検証機能を無効に設定することで一時的な回避策となるとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  4. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  5. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

  6. 雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    雨庵 金沢で利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

  7. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  8. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  9. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  10. セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

    セトレならまちで利用している Expedia 社の宿泊予約情報管理システムに不正アクセス、フィッシングサイトへ誘導するメッセージ送信

ランキングをもっと見る