2014年度はネットからの攻撃による重要インシデントが過去3年間で最多に(ラック) | ScanNetSecurity
2025.12.10(水)

2014年度はネットからの攻撃による重要インシデントが過去3年間で最多に(ラック)

ラックは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.8」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
インターネットからの攻撃による重要インシデントの件数推移
インターネットからの攻撃による重要インシデントの件数推移 全 1 枚 拡大写真
株式会社ラックは7月13日、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.8」を公開した。レポートは二部構成となっており、第1部は2015年1月から3月に検知したサイバー攻撃などで発生した事案「セキュリティインシデント」において、重要なトピックとして「JBoss Application Serverの脆弱性を悪用する新たな攻撃」「phpMoAdmin におけるコード実行の脆弱性(ゼロデイ)を悪用する攻撃を検知」「インターネットバンキングの不正送金を狙うマルウェアダウンローダ UPATRE/DYREの通信を検知」についてそれぞれ解説している。

第2部は2014年度1年間にJSOCが対応したインシデントの傾向を分析したレポートとなっている。これによると、2014年度のインターネットからの攻撃による重要インシデントは過去3年間で最多の発生件数となった。また、2013年度までの攻撃対象は主にWebアプリケーションの脆弱性であり、ミドルウェアについては「ApacheStruts」など特定のもののみが狙われていた。しかし、2014年度に脆弱性の存在が公開されたミドルウェアは、複数のサービスや製品で利用されていたため影響範囲が広く、攻撃対象が多岐にわたり、また対策が行き届きにくいことが特徴となっている。このような脆弱性の公開は2015年度以降も続くものと予想している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  3. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

  4. 大気社の海外グループ会社へのランサムウェア攻撃、社外への情報流出は確認されず

    大気社の海外グループ会社へのランサムウェア攻撃、社外への情報流出は確認されず

  5. 停職 3 月の停職処分に ~ 工事に係る秘匿情報を業者に漏えい

    停職 3 月の停職処分に ~ 工事に係る秘匿情報を業者に漏えい

ランキングをもっと見る
PageTop