アラブの春が、いかに商用スパイウェアを暴いたのか~そして米国政府は、いかに Wassenaar Arrangement でヘマをやらかしたのか(The Register) | ScanNetSecurity
2025.12.16(火)

アラブの春が、いかに商用スパイウェアを暴いたのか~そして米国政府は、いかに Wassenaar Arrangement でヘマをやらかしたのか(The Register)

その改定には「ゼロデイのエクスプロイトを発見し、それを利用できる侵入ソフトウェア(intrusion software)やコード、および IP 監視プログラムの禁止」が含まれた。その大雑把な言い回しにより研究が冷え込むことを、彼らは懸念している。

国際 TheRegister
【Black Hat 2015】
中東の政府が「アラブの春」の反乱を受けて崩壊したとき、その副作用の一つとして「商用スパイウェアのベンダーによる怪しげな行動の動かぬ証拠が暴かれたこと」が挙げられる。残念なことに現在、それは回りまわって我々全員を危険に晒している。

ムバラク政権が崩壊したことで明らかとなった文書は、エジプトが Gamma International(英国拠点の企業)から商用のスパイウェアを購入していたことを示した。一方シリアでは、Blue Coat Systems がディープパケットインスペクションの機器を政府に販売していたこと(※文末に註釈あり)が確認された

カダフィによる独裁政権が崩壊したリビアも同様だった。Amesys──フランスのコングロマリット Groupe Bull の子会社──は、その「気がふれた大佐」の政権に、リビア市民を国内外の両方で追跡するためのスパイウェアを販売していたことが判明している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 社内システム不当操作 送配電事業者の従業員が電気を約 9 年間不正使用

    社内システム不当操作 送配電事業者の従業員が電気を約 9 年間不正使用

  2. スキー場の早割リフト券を販売している EC サイトに不正アクセス、利用者からの問い合わせで発覚

    スキー場の早割リフト券を販売している EC サイトに不正アクセス、利用者からの問い合わせで発覚

  3. STNet のネットワークに不正アクセス、利用者の個人情報等が漏えいした可能性

    STNet のネットワークに不正アクセス、利用者の個人情報等が漏えいした可能性

  4. Pep Up への不正アクセス、リスト攻撃とメールアドレスに生年月日記載でメールによる 2 段階認証突破された侵害事例

    Pep Up への不正アクセス、リスト攻撃とメールアドレスに生年月日記載でメールによる 2 段階認証突破された侵害事例

  5. 防止策対応中にグループ社員のメールアカウトのパスワードが漏えい

    防止策対応中にグループ社員のメールアカウトのパスワードが漏えい

ランキングをもっと見る
PageTop