CGIにおいて環境変数HTTP_PROXYを使用するWebサーバ、Webアプリに脆弱性(JPCERT/CC)
JPCERT/CCは、「CGI等を利用するWebサーバの脆弱性(CVE-2016-5385等)」に関する注意喚起を発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
この脆弱性は、環境変数HTTP_PROXYを参照してHTTPアウトバウンド通信を行う WebサーバやWebアプリケーションに存在し、「PHP(CVE-2016-5385)」「GO(CVE-2016-5386)」「Apache HTTP Server(CVE-2016-5387)」「Apache Tomcat(CVE-2016-5388)」「HHVM(CVE-2016-1000109)」「Python(CVE-2016-1000110)」が影響を受けることが確認されている。
JPCERT/CCでは、「リクエストに含まれるProxyヘッダを無効にする」「CGIにおいて、環境変数HTTP_PROXYを使用しない」「ファイアウォールなどを用いてWebサーバからのHTTPアウトバウンド通信を必要最小限に制限する」といった回避策を適用することで、脆弱性の影響を軽減できるとしている。また、各ソフトウェアのディストリビュータや開発者から脆弱性を修正したバージョンが公開される可能性があるので、ディストリビュータや開発者からの情報を定期的に確認することを勧めている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》