2016年の標的型攻撃向け特化型対策製品市場は120億円、2021年には318億円に(IDC Japan) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

2016年の標的型攻撃向け特化型対策製品市場は120億円、2021年には318億円に(IDC Japan)

IDC Japanは、国内標的型サイバー攻撃対策ソリューション市場の2017年~2021年の予測を発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
国内標的型サイバー攻撃向け特化型脅威対策製品市場 製品別 売上額予測、2014年~2021年
国内標的型サイバー攻撃向け特化型脅威対策製品市場 製品別 売上額予測、2014年~2021年 全 1 枚 拡大写真
IDC Japan株式会社は9月19日、国内標的型サイバー攻撃対策ソリューション市場の2017年~2021年の予測を発表した。同社では、標的型サイバー攻撃向け対策ソリューション市場を「標的型サイバー攻撃向け特化型脅威対策製品市場」と「脅威インテリジェンスセキュリティサービス市場」に分類している。

標的型サイバー攻撃向け特化型脅威対策製品市場の2016年の市場規模は120億円(前年比成長率42.6%)となり、2016年~2021年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は21.5%、202年には318億円に拡大すると予測している。また脅威インテリジェンスセキュリティサービス市場は、2016年の市場規模が200億円(前年比成長率9.1%)、2016年~2021年のCAGRは9.6%で、2021年には315億円に拡大すると予測している。

標的型サイバー攻撃向け特化型脅威対策製品については、エンドポイントでの非シグネチャベースの製品の需要が拡大するとみている。特に2020年の東京オリンピック・パラリンピックなどの大規模なイベントにおける標的型サイバー攻撃の多発が予測されており、重要社会インフラ産業を中心に標的型サイバー攻撃向け特化型脅威対策製品へのニーズが高まるとしている。

脅威インテリジェンスセキュリティサービスについては、サイバー攻撃に対するレジリエンスを高めるのに有効であるとしており、また2016年12月に経済産業省から公開された「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver1.1」の「重要10項目」に「情報共有活動への参加を通じた攻撃情報の入手とその有効活用のための環境整備」が挙げられていることからも、脅威インテリジェンスの企業での活用や同業種内での共有が、今後拡大するとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  4. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  5. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  8. 早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

    早稲田スポーツ新聞会のホームページがウイルス感染、意図せずファイルがダウンロードされる被害

  9. Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

    Meta 社へ申請するも復旧困難と判断、乗っ取り被害の「池袋エリアプラットフォーム」の Facebook ページ削除

  10. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る