「WannaCry」などのインシデントを防ぐには、アップデートと設定見直しが鍵(ラック)
ラックは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.17」を公開した。
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レポートによると、2017年4月から6月に発生した重要インシデント件数は、インターネットからの攻撃によるものが128件(前四半期は164件)、内部から発生したものが225件(同168件)であった。前者の減少は、HeartBleedを悪用した攻撃による重要インシデントの件数は増加したものの、Apache Strutsの「S2-045」の脆弱性対策が完了したとみられること。後者の増加は、ET-Trojanの感染による重要インシデントが増加したことや、UrsnifやDNS Changerの感染の増加などが要因であるとしている。
またレポートでは、注目のトピックとして「WannaCryの感染事例」「DDoS攻撃に関する通信の検知傾向」を取り上げている。WannaCryの事例では、定期的なソフトウェアのアップデート、各種設定の見直しがインシデントを防ぐ鍵としている。またDDoS攻撃では、SNMP、DNS、NTPをはじめとした、DDoS攻撃の踏み台として利用可能なサービスの探査通信を定常的に検知している。なお、SOCではNTPの探査通信の検知件数の一時的な急騰を確認しており、DDoS攻撃の準備が行われたと推測している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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