「秘文」の複数のプログラムにDLL読み込み起因の任意コード実行の脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

「秘文」の複数のプログラムにDLL読み込み起因の任意コード実行の脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、日立ソリューションズが提供する「秘文」に関連する複数のプログラムのインストーラに、DLL読み込みや実行ファイル呼び出しに関する脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月11日、株式会社日立ソリューションズが提供する「秘文」に関連する複数のプログラムのインストーラに、DLL読み込みや実行ファイル呼び出しに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏(CVE-2017-10864、CVE-2017-10863)、およびNTTコミュニケーションズ株式会社の東内裕二氏(CVE-2017-10865)が報告を行った。

「秘文 機密ファイルビューア 11.20.0001 より前のバージョン」のインストーラには、同一ディレクトリに存在する特定の実行ファイルの呼び出し(CVE-2017-10864)、「秘文 機密ファイル復号プログラム 10.50.0.5 より前のバージョン」には、同一ディレクトリに存在する特定のDLLの読み込み(CVE-2017-10865、CVE-2017-10863)の脆弱性が存在する。

これらの脆弱性により、インストール プログラムやインストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストール プログラムおよびインストーラを使用するよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. 感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

    感染が確認された機器は一部サーバに限定 ~ ユーザックシステムへのランサムウェア攻撃

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop