北朝鮮「APT38」詳細レポート(ファイア・アイ) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2019.05.23(木)

北朝鮮「APT38」詳細レポート(ファイア・アイ)

ファイア・アイは、北朝鮮国家の支援を受けている新たな脅威グループ「APT38」についての詳細なレポートを発表した。

調査・レポート・白書 調査・ホワイトペーパー
ファイア・アイ株式会社は10月4日、北朝鮮国家の支援を受けている新たな脅威グループ「APT38」についての詳細なレポートを発表した。APT38は少なくとも2014年以降、11カ国以上、16以上の企業・団体を侵害し、同時に複数のオペレーションを遂行することもある。感染した企業・団体によるインシデントの報告率が低い可能性を考慮すると、APT38に標的とされた企業および団体の総数は、さらに多いと考えられるとしている。

北朝鮮は、継続的な武器開発や実験を行ったことにより、厳しく直接的な国際制裁が科せられている。APT38による活動の急増は、こうした経済制裁の高まりの中で資金窃盗を通じた国益の追求という切羽詰まった状況を反映しているという。公開された情報だけでも、APT38は金融機関から11億ドル以上の窃盗を試みていたことが明らかになっている。

レポートでは、金融機関への攻撃に同一のパターンが確認されたとしている。具体的には、SWIFTシステムにアクセスできると思われる担当者や第三者を調査する「情報収集」、脆弱性などを悪用した「初期侵入」、マルウェアを通じて標的のネットワークをマッピングする「内部偵察」、偵察用マルウェアと内部ネットワーク監視ツールをSWIFTシステムにインストールする「SWIFTサーバへのピボット」、不正なSWIFT取引を挿入し取引履歴を改ざん、マネーロンダリングも行う「資金転送」、そしてフォレンジック分析を妨害するための「証拠隠滅」というサイクルで攻撃が行われる。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

PageTop

アクセスランキング

  1. MBSD国分裕の「脆弱性診断士育成」カリスマ授業

    MBSD国分裕の「脆弱性診断士育成」カリスマ授業

  2. 顧客データ人質にされた独大手 SI 企業の攻防、攻撃者が本誌に語った言い分(The Register)

    顧客データ人質にされた独大手 SI 企業の攻防、攻撃者が本誌に語った言い分(The Register)

  3. CrowdStrike Blog:「サイバー界のAK47」、Mimikatzを利用したシグネチャベースの検知回避

    CrowdStrike Blog:「サイバー界のAK47」、Mimikatzを利用したシグネチャベースの検知回避

  4. 国民健康保険関係書類の誤送付でマイナンバー含む個人情報が漏えい(神戸市)

    国民健康保険関係書類の誤送付でマイナンバー含む個人情報が漏えい(神戸市)

  5. 最終回:疑問その9「日商エレを苦しませたCASB導入案件とは」~日商エレに聞く、CASBとクラウドセキュリティの疑問

    最終回:疑問その9「日商エレを苦しませたCASB導入案件とは」~日商エレに聞く、CASBとクラウドセキュリティの疑問PR

  6. サイバー攻撃被害、日韓に存在した共通点

    サイバー攻撃被害、日韓に存在した共通点

  7. 黒大豆販売サイトへの不正アクセスでカード情報が流出、一部は不正利用された可能性も(小田垣商店)

    黒大豆販売サイトへの不正アクセスでカード情報が流出、一部は不正利用された可能性も(小田垣商店)

  8. 不正アクセスにより医師の氏名を騙るなりすましメールを送信(東京都保健医療公社 多摩北部医療センター)

    不正アクセスにより医師の氏名を騙るなりすましメールを送信(東京都保健医療公社 多摩北部医療センター)

  9. 謎のランサムウェア攻撃で Git のコミット消失、救出と引換にビットコイン要求の模様(The Register)

    謎のランサムウェア攻撃で Git のコミット消失、救出と引換にビットコイン要求の模様(The Register)

  10. 入退管理システムのセキュリティ対策要件チェックリストを公開(IPA)

    入退管理システムのセキュリティ対策要件チェックリストを公開(IPA)

ランキングをもっと見る