「Drupal」にリモートコード実行の脆弱性、アップデートを呼びかけ(ラック) | ScanNetSecurity
2024.05.07(火)

「Drupal」にリモートコード実行の脆弱性、アップデートを呼びかけ(ラック)

ラックは、「CMSのDrupal、RCEで危険度の高い脆弱性(CVE-2019-6340)。至急、最新版への更新を」と題する注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
2月に観測した、Drupal のバージョンを調査する試みの件数
2月に観測した、Drupal のバージョンを調査する試みの件数 全 1 枚 拡大写真
株式会社ラックは2月25日、「CMSのDrupal、RCEで危険度の高い脆弱性(CVE-2019-6340)。至急、最新版への更新を」と題する注意喚起を発表した。これは、Drupalに、危険度の高い脆弱性(SA-CORE-2019-003:CVE-2019-6340)が公開されたことを受けたもの。

同社のJSOCで同脆弱性を検証したところ、リモートからのOSコマンドの実行が可能であることを確認したという。脆弱性が悪用されると、Drupalが動作するサーバにおいて、任意のコードが実行(RCE)され、データの改ざんや流出などの被害が発生する恐れがある。また、すでに攻撃コードが公開されており、今後この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性もある。

脆弱性の影響を受ける可能性のあるバージョンは、「Drupal 8.6.10 未満の Drupal 8.6.x」および「Drupal 8.5.11 未満の Drupal 8.5.x」。実際に、JSOCが設置しているスレットインテリジェンス基盤において、脆弱性情報の公開直後にDrupalのバージョンを調査する試みを多数観測している。同社では、Drupalを使用している場合は脆弱なバージョンのものでないかを至急確認し、最新のバージョンにアップデートするよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  3. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  4. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  5. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  6. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

    PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  7. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

    インターネット専用宝くじで当選本数の登録誤り、1 等 200 万円 10 本が 200 本に

  10. サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

    サイバーセキュリティ版「天国と地獄」~ サプライヤーへサイバー攻撃、身代金支払いを本体へ請求

ランキングをもっと見る