「ISC Kea DHCP サーバ」にDoS攻撃を受ける複数の脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、ISCが提供する「Kea DHCP サーバ」に複数の脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
Kea 1.4.0 から 1.5.0 のバージョン
Kea 1.6.0-beta1
Kea 1.6.0-beta2
これらのバージョンには、次の脆弱性が存在する。
・DHCPv6サーバで動作している際に、不正な形式のDUIDを含むパケットによりKea DHCPv6 server process(kea-dhcp6)が終了する(CVE-2019-6472)
・DHCPv4サーバで動作している際に、不正なhostnameオプションによりassertion failureが発生し、Kea DHCPv4 server process(kea-dhcp4)が終了する(CVE-2019-6473)
・リース情報の保存先としてmemfileが指定されている場合、無効なリース情報が一定数以上ストレージに保存されているとKeaサーバが再起動できなくなる(CVE-2019-6474)
これらの脆弱性が悪用されると、当該製品が接続しているネットワークにアクセス可能な第三者によって、サービス運用妨害(DoS)攻撃が行われる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
関連記事
この記事の写真
/