少数ながら、APTグループ「Emmissary Panda」に類似した攻撃を検知(ラック) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

少数ながら、APTグループ「Emmissary Panda」に類似した攻撃を検知(ラック)

ラックは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.25」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「JSOC INSIGHT vol.25」
「JSOC INSIGHT vol.25」 全 3 枚 拡大写真
株式会社ラックは12月24日、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」によるセキュリティレポート「JSOC INSIGHT vol.25」を公開した。同レポートは、JSOCのセキュリティアナリストによる日々の分析結果に基づき、日本におけるセキュリティインシデントの発生傾向を分析したもの。

レポートによると、2019年4月から6月に発生した重要インシデント件数は255件で、前四半期の215件から増加した。このうち、インターネットからの攻撃によるものが57件(前四半期は86件)、内部から発生したものが198件(同129件)であった。前者は、前四半期でも多く発生していたXSS攻撃とSQLインジェクション攻撃が多くの割合を占めたが、件数は減少した。後者では、Ramnitに感染したと疑われる重要インシデントが1/3弱を占めた。

レポートでは、トピックとして「Oracle WebLogic Serverの脆弱性を狙ったコード実行の試み」「Ruby on Railsの脆弱性を狙ったファイル参照の試み」「WordPressプラグインの脆弱性を狙った攻撃の増加」を挙げている。JSOCでは、Oracle WebLogic Serverの脆弱性を狙った攻撃通信による重要インシデントも確認している。また、APTグループ「Emmissary Panda」と類似した手法によるバックドアアクセスのインシデントも発生している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop