SMTPサーバ「OpenSMTPD」に権限昇格や任意コード実行の脆弱性(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、OpenSMTPD Projectが提供するオープンソースのSMTPサーバ「OpenSMTPD」に、権限昇格や任意のコード実行が可能なの脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
「OpenSMTPD 6.4.0 から 6.6.1 までのバージョン」には、送信者と受信者のメールアドレスを検証するsmtp_mailaddr() 関数が原因で、無効なアドレスであっても関数による検証が行われない脆弱性(CVE-2020-7247)が存在する。この脆弱性が悪用されると、不正なSMTPメッセージによってローカルの第三者が権限昇格を行ったり、ローカルもしくはリモートの第三者がroot権限で任意のコードを実行したりする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》