iPS 細胞研究所の非常勤職員を懲戒解雇、機密書類スキャンや教授宛メール盗み見(京都大学) | ScanNetSecurity
2025.12.08(月)

iPS 細胞研究所の非常勤職員を懲戒解雇、機密書類スキャンや教授宛メール盗み見(京都大学)

国立大学法人京都大学は3月31日、iPS細胞研究所非常勤職員に対し懲戒処分を行ったと発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
トップページ
トップページ 全 3 枚 拡大写真
国立大学法人京都大学は3月31日、iPS細胞研究所非常勤職員に対し懲戒処分を行ったと発表した。

これはiPS細胞研究所非常勤職員が、無断で教授個人宛の機密情報の記載されたメールを開封し閲覧したこと、無断で教授の机から機密書類を持ち出しスキャンしてデータを取得した上で書類を返却したことをはじめとする機密情報の持ち出しに加え、大学の物品であるオーブンレンジを購入後数カ月で不具合がないにもかかわらず無断でメーカーに処分を依頼し処分したこと、教授室にビデオカメラを設置して盗撮し、判明後に盗撮に関するデータ消去を指示したが削除せず他の教職員もアクセス可能な共有フォルダに保存していたこと、業務上の必要がないにもかかわらず休日に大学のセキュリティエリアに侵入し、その際に許可なく大学生の子供も同エリアに立ち入らせたこと、勤務時間中に業務上必要のないメールや文書を複合機で膨大な量を印刷したことに対し、3月31日付で懲戒解雇の処分を行ったというもの。

同学によると、当該職員の行動は国立大学法人京都大学時間雇用教職員就業規則第34条(遵守事項)に規定する禁止行為第2号、第4号、第5号、第8号に該当し、同規則第53条により準用する国立大学法人京都大学教職員就業規則第48条の2第1号、第2号及び第3号の懲戒の事由に該当するため、国立大学法人京都大学時間雇用教職員就業規則第52条第5号の規定により、懲戒処分として懲戒解雇の量定としたとのこと。

《ScanNetSecurity》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  5. サイバー攻撃、他人事(ひとごと)でなく自社に起こり得る現実的脅威

    サイバー攻撃、他人事(ひとごと)でなく自社に起こり得る現実的脅威

ランキングをもっと見る
PageTop